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吉祥寺にデザイン企画事務所併設のアパレルショップ 婦人服販売も

大正通り沿いで営業する「partisan(パルチザン)」の外観

大正通り沿いで営業する「partisan(パルチザン)」の外観

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 吉祥寺の大正通り沿いで、オリジナルブランドの洋服や雑貨を企画・製作し、販売するアパレルショップ「partisan(パルチザン)」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-27-5914)がオープンして、1月20日で3カ月がたった。

店の奥に設けたオリジナルブランドを企画・製作する事務所。ガラス越しに仕事の現場を見られる

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 全国約30の専門店やセレクトショップに婦人服と装飾品のオリジナル商品を卸すパルチザン(吉祥寺本町2)が経営する同店。以前はアパレル会社が集まり、卸や生地専門店などの営業担当者が訪問しやすい千駄ヶ谷にストックルームを兼ねた企画・製造・卸の事務所を構えていた。コロナ禍で取引先が縮小や閉店・廃業に追い込まれた影響を受け、大きなスペースが不要になり、移転を考えた始めたとき、同社専務取締役で同社ブランド「partisan」の今シーズンのテーマを決めて、テイストを提案するMDと店舗責任者を務める加藤慎也さんが「どうせなら店舗も併設できたら面白いのでは」と決断。対面商談の減少などでエリアにとらわれる必要がなくなったため、いろいろな場所で販売もできる物件を探していたところ、同所の物件に出合いオープンした。「吉祥寺は個人的に慣れ親しんだ街。店頭にショーウインドーがあることや裏に出入り口があることも決め手になった」と話す。

 パルチザンは「地下組織」のニュアンスを含む言葉で、1970(昭和53)年、OEM会社として設立したとき、「下から支える」気持ちを込めて社名にしたという。「partisan」はブランド名でもあり、今回は店名にも使った。

 店はバイヤー向けの展示会や予約会などを行うショールームでもあるため、「販売スタイルの確立は、まだまだこれから」だが、「リアル店舗を持つことで、バイヤーからの反応だけではなく、お客さまの声を直接聞けることが、MDとしての製品作りに役立つ」と加藤さん。

 「吉祥寺のイベントスペースや東京23区内など、さまざま場所でポップアップ出店して店の場所を知ってもらうことや、アルバイトの販売スタッフから若い世代の感性を取り入れ、全員の力でブランドの認知度を上げることで、吉祥寺に来る目的として『パルチザン』を選んでもらえるようSNSでの発信を増やしたい」と意気込みを見せる。「メーカー事務所が併設されていることを生かした展開ができれば」とも。

 店舗面積は約26平方メートル。奥には商談したり、デザインの企画・製作を手がけたりする事務所を設ける。

 オリジナルブランドは、「レトロカジュアル」のパルチザン、「エレガンスフェミニン」のグレイッシュの2つ。店内にはコート(5万1,700円)、ワンピース(2万2,000円)、ブラウス(1万4,300円)、スカート、ジャケットなどの婦人服やストール、手袋、帽子などの小物約120点をそろえる。スカートなどの製造過程で生じた端切れの生地も販売。

 「吉祥寺は遊びや買い物に来る駅で、商圏としても魅力がある。人の流れがあり、こだわりを持った店が軒を連ねる大正通りと昭和通り、中道通りの店とタイアップやコラボレーションして東急裏エリアを盛り上げていきたい」と加藤さん。「3カ月たってリピーターも増え、お客さまには少しずつ浸透してきたのでは、という手応えがある。洋服を企画するためのデザインやパターンなどが置かれたアパレル事務所のリアルな仕事場を見て、楽しんでいただけたら」と来店を呼びかける。

 営業時間は11時~19時(日によって18時まで)。

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