若手作家2人組みのインスタレーション-トークイベントに針生一郎さんも

「Art Center Ongoing」で開催中の展覧会、「接続 解除」

「Art Center Ongoing」で開催中の展覧会、「接続 解除」

  • 0

  •  

 カフェやライブラリーブースを併設したアートスペース「Art Center Ongoing(アートセンター・オンゴーイング)」(武蔵野市吉祥寺東町1、TEL 0422-26-8454)で現在、2人の若手作家の展覧会「接続 解除」が開催されている。

[広告]

 同展では、1980年代生まれの有賀慎吾(あるがしんご)さんと長谷川翔さんが生み出す空間を公開する。有賀さんは暗闇、裸体、ガスマスクを作中で多用。長谷川さんは、水や太陽光、植物や昆虫を使用したインスタレーション空間を手がける。

 有賀さんは1983年、長野県生まれ。2009年、武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。現在は、東京藝術大学美術研究科絵画専攻の修士課程。これまで数々のインスタレーション作品や映像作品を手がけてきた。「有賀さんの作品を包んでいるのは、グロテスクかつバイオレンスという、ある種、性的で暴力的な世界観。使用するモチーフからは、ドス黒い感情や暗闇への憧憬すら感じさせる」(同スペース代表の小川希さん)。

 長谷川さんは1987年、群馬県生まれ。2009年、武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。在学中、「桐生再演13」(群馬県)に参加し東京で個展を行ってきた。「長谷川さんの作品は、自然現象をアートへと変換させる行為、あるいはアートへ自然現象を挿入する行為とも言える」(小川さん)。

 会期中行われるイベントは、以下の通り。同6日=オープニングパーティ(18時~)、同13日=美術評論家の針生一郎(はりういちろう)さんをゲストに迎えるトークイベント(15時~、参加費=1,000円・1ドリンク込み、先着30人・要予約)、同14日=作家本人による展示作品の解説を交えてのレクチャーを行う「Pre Ongoing School」(参加費=1,500円・ケーキとドリンク付き、先着30人)。

 小川さんは「同展覧会は今後の躍進が期待される2人のアーティスト活動にとって、大きなターニングポイントとなることでしょう。この記念碑的な展覧会を、ぜひ多くの皆さまにご覧いただきたい」と話す。

 「同スペースは、企画展示に参加する作家からスペースのレンタル料金などは受け取っていないため、カフェの売り上げのみで運営している。オンゴーイングの活動を応援してくださる方は、展示を観に来たついでにカフェにも立ち寄ってもらえたら。腕によりをかけたメニューを用意する」と呼びかける。

 営業時間は12時~21時(カフェ営業は23時まで)。月曜・火曜定休。今月14日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース