釈迦の誕生日を祝い「吉祥寺花まつり」-お稚児さんが練り歩き

吉祥寺花まつりでお稚児さんになった地元の子どもたち

吉祥寺花まつりでお稚児さんになった地元の子どもたち

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 吉祥寺駅北口エリアで4月8日、釈迦の誕生日を祝う「吉祥寺花まつり」が開催された。同イベントは、武蔵野仏教会と花まつり奉賛会が主催するもの。

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 当日は、地元の子どもがきらびやかな衣装をまとい、「お稚児さん」になって吉祥寺駅北口エリアの繁華街を練り歩いた。午後からは、地元の鼓笛隊(鷹の会)が商店街を行進しながら「となりのトトロ」などを演奏したほか、サンロード入口では立ち止まり演奏を披露。ポンポンを持って踊る幼児や、ピンクのハートを描いた旗を持って踊る小学生らも登場し、鼓笛隊の演奏に華を添えた。

 月窓寺(武蔵野市吉祥寺本町1)では灌仏法要が行われ、武蔵野仏教会の中里崇亮会長(延命寺住職)が、お稚児さんや参拝客を前に、「お釈迦様は2500年前にインドでお生まれになり、天と地を指差して天と地にも我一人と言われたんですね。皆さんも世の中にたった一人しかいない自分自身を大切にしましょう。交通ルールを守ることも自分を大事にすることですね」と、お釈迦様にたとえて命の大切さを説いた。

 その後、僧侶を先頭に、地域の交通安全を祈願して恒例のお稚児行列が開始。お稚児さん43人に続き、釈迦を乗せた木製の白い像を引っ張りながら地元の子供たちが歩き、最後尾には吉祥寺北口エリアの各商店会長が紋付はかま姿で続いた。通りがかった買い物客らが足を止め、お稚児さんや子供たちに「かわいいね」「頑張ってね」と声をかけたり携帯やカメラで撮影する姿も多く見られた。

 月窓寺の境内では甘茶がふるまわれ、月窓寺茶道部による野点も披露されるなど、街ぐるみで賑わいを見せた「花まつり」の様子に、月窓寺の村尾昭賢住職は「昨年は、悪天候でお稚児の行列は中止だったので、今年は晴天で何より。今年で36回目の開催、あと14回で半世紀。仏教の伝統行事を後世に伝え続けたい」と話していた。

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