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吉祥寺のスタジオで写真家・高島空太さんがフリーマーケット 庭で撮影も

会場の「Kuta TAKASHIMA STUDIO」入り口で、自作の写真入りTシャツを着てほほ笑む主催者の高島空太さん

会場の「Kuta TAKASHIMA STUDIO」入り口で、自作の写真入りTシャツを着てほほ笑む主催者の高島空太さん

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 写真家の作品やアメリカンビンテージのおもちゃなどを販売するフリーマーケットが10月14日、吉祥寺エクセルホテル東急裏・西三条通り沿いのスタジオ「Kuta TAKASHIMA STUDIO」(武蔵野市吉祥寺本町2)屋外アトリエ(庭)で開催される。

「Kuta TAKASHIMA STUDIO」への入り口©Kuta TAKASHIMA(写真提供=高島空太)

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 写真家・造形の現代作家で同スタジオを運営する高島空太(Kuta TAKASHIMA)さんは、1988(昭和63)年東京生まれ。1989(平成元)年、芸術家の両親が小淵沢にアトリエを構えたことから移住。小中高から大学までを画家・音楽家・作家の伯父からも刺激と影響を受けながら、山梨県で過ごした。山梨大学教育人間科学部生涯学習課程芸術運営コース卒業後、生活の場を吉祥寺に移して作家活動を始めるとともに、画家などのアシスタントを経て2019年、本格的にフリーランス活動を始めた。個展は「高島空太写真展 20XX」など2012(平成24)年からコロナ禍を除き毎年開催。「キヤノン写真新世紀2016」優秀賞受賞。

 作家としての活動の場に東京を選んだのは「山梨より人との出会いや鮮度が高い情報を得ることができると思ったから」と高島さん。「写真家として人の生活や混沌(こんとん)を写真に撮り収めたかったのも理由。東京には一番求める濃度あった」とも。

 「吉祥寺は父が育った場所で、祖父母と画家・音楽家・作家の伯父も住んでいたため、幼少期から頻繁に訪れた街。活動の拠点をどこにするかを考えたとき、吉祥寺以外に候補はなく、『もう一つの愛する故郷』としてこの街をもっと深く知りたいという思いもあり、2021年3月、ここでの開設を決めた」と振り返る。

 「さまざまな色を持った人たちが集まり、実験ができる場になれば」との思いで作ったスタジオには、屋内のアトリエ、屋外のアトリエ(庭)、自分が気になるものを集めた自作の小屋(物置)を備える。造作は全て高島さんの手によるもので、「庭はまだ作り続けている。発展途上」 。

 「場所を知ってほしい」と2019年に始めた庭でのフリーマーケットは、コロナ禍での中止を含めて今回が9回目。出品は独学で写真を学んだ高島さんが、日々カメラを持ち歩き日常の断片を撮りためた膨大な数の写真を用いて、時間軸や場所などを組み合わせて新たなイメージを再構築したコラージュ写真などの作品やゆかりのあるクリエーターの作品、関連グッズ、洋服やアメリカンビンテージのおもちゃ、雑貨などをそろえる。高島さんが庭で撮影する肖像写真も当日限定価格で提供する。

 「まだまだ試行錯誤していることは多いが、自分自身この場所の未来がとても楽しみ」と話す高島さん。 「あらゆる情報があふれ出てくるネット社会の中、人と人とが素直な状態で対面し、コミュニケーションを取り、同じ空気を共有することの大切さや重要性、喜びを実感できる場になれれば。いつもと違うポジティブな刺激や発見が、きっとあるはず」と参加を呼びかける。

 開催時間は11時30分~18時ごろ (暗くなるまで)。雨天延期。

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