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吉祥寺の雑貨店「マジェルカ」がシャッターアートプロジェクト イラスト全面に

「シャッターアートプロジェクト」の案内 後ろはイラストを書く横溝さやかさん所属の福祉事業所「Studio cooca(スタジオ クーカ)」が販売するフラットポーチ

「シャッターアートプロジェクト」の案内 後ろはイラストを書く横溝さやかさん所属の福祉事業所「Studio cooca(スタジオ クーカ)」が販売するフラットポーチ

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 吉祥寺の中道通りで障がい者が作った雑貨やアート作品のみを扱うセレクトショップ「マジェルカ」(武蔵野市吉祥寺本町3、TEL 0422-27-1623)が現在、店のシャッター全面にイラストを描く「シャッターアートプロジェクト」を進めている。

 同店が昨年12月に設立した非営利型の一般社団法人「マジェルカ」での活動費用の寄付を呼び掛けるため、「スタートアップ応援の期間限定」で始めた同企画。ホームページから申し込んで5万円以上を寄付すると、障がい者アーティストが自分の写真または希望した人物や動物などを元にキャラクターを作り、マジェルカのスタッフも入れた全員集合のイラストを描くもの。12人が申し込んでいる。

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 「ポップで愉快なアート作品」を仕上げるアーティストは、福祉施設「Studio cooca(スタジオ クーカ)」に所属する横溝さやかさん。人や動物をモチーフにした細かく丁寧なイラストが得意で、スポーツ庁の障がい者スポーツ団体支援企業認定ロゴマークに採用された実績を持つ。社長でバイヤーでもある藤本光浩さんは「西荻窪にオープンした2011(平成23)年の時から、紙芝居の上演などをしていた縁で快諾してくれた」と話す。横溝さんが描いた絵は店のシャッター全面にラッピングする。参加者にはイラストを木製フレームに収めて届ける。

 店がコロナの影響を受けて廃業も考えるなか、障がい者施設が作った製品を専門に販売するという「ウェルフェア(福祉)」と「フェアトレード(公正な取引)」を合わせた造語の「Welfare trade(ウェルフェアトレード)」を9年間続けてきた者として、「まだやるべきことがある」と藤本さんが考え抜き、決断して立ち上げたのが同法人。自分の作った雑貨が「憧れの吉祥寺」の店に並ぶことを励みにする障がい者アーティストたちのためにも、「販売する場所を無くしてはいけない」との思いもあるという。

 吉祥寺の場所と運営を維持するための仕組みとして、個人・法人などのサポーター会員と同店での商品取り扱いを希望する福祉事業所などのパートナー会員を募り、寄付も受け付ける。「自分たちの取り組みに賛同していただけるのかと不安だったが、サポーター会員50人、パートナー会員20社と30人から寄付が集まっている。社会と福祉をつなげてきた活動をアウトプットしていくための基盤作りができた」と藤本さん。

 同法人では「今までの株式会社組織では余裕がなくて手を付けられなかった」福祉作業所へ販売支援などのアドバイスなども行う。社会と福祉の両方に9年間積み上げてきた「ウェルフェアトレード」の価値ある情報を発信していくという。

 藤本さんは「これからはイラストが描かれたシャッターを開け閉めする度に、マジェルカはひとりじゃないんだ、支えてくれる人たちと一緒にいるということを実感できる。一般社団法人としても下手な活動はできない」と身を引き締める。「シャッターアートは吉祥寺の街を元気にするものになる。マジェルカの活動を応援して、シャッターを埋め尽くす仲間に加わっていただければ」と参加を呼び掛ける。

 申し込みはホームページで受け付けている。2月15日まで。