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吉祥寺にビンテージ生地を使うトートバッグ専門店 初の路面店

紺色の壁が目を引く「ノスタルジックガレージ吉祥寺」の外観

紺色の壁が目を引く「ノスタルジックガレージ吉祥寺」の外観

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 吉祥寺の中道通りにビンテージ生地で製作したオリジナルトートバッグを販売する「ノスタルジックガレージ吉祥寺」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-27-2888)が路面店としてオープンして1カ月が過ぎた。

バッグの重さを計るはかりが置かれた店内

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 青木商店(世田谷区)が経営し、全国の百貨店でポップアップ展開している同店。吉祥寺では東急百貨店3階の武蔵野マルシェ内での営業が1月末までに迫る中、社長の青木文英さんが「路面店を持つのが夢だった」と昨年11月12日にオープンした。

 中道通りを選んだのは、青木さんが中道通り奥の三鷹寄りに住んでいたことがあり、「中道通りの魅力をよく知っている」ため。物件を探していたところ同所が空きになることを知り、「ショーウインドーのカーブが気に入って」即決した。

 店内には青木さんが実用新案を出願したバッグの型に、「ほれ込んで」イタリアを中心に買い集めたビンテージの生地を使って作った商品が並ぶ。サイズは2種類。常時約300個を用意する。特徴は「布なのに置いたときバッグが立つ。日常使いでも耐久性があり、物を入れても軽いこと」。そのために適した生地を選び、260グラム以下に仕上げたものが多く、「300グラム以上の重さにはならない」という。布なので防水のためPVC(ポリ塩化ビニールコーティング)加工を施す。

 今は生産していない生地ものがあったり、買い付けた生地で作れる数が限られたりしているため、正札には生産総数と商品固有のシリアル番号を表示する。店頭で販売を担当するマネジャーの輿田久美子さんは「柄の出方は一点ごとに違うため世界で唯一のバッグ」と話す。60年代の平織「ゴブラン」など時代に埋もれた生地を使うことで「生地本来の特徴が生きてくる。バッグとして持つことで、その良さを楽しんでほしい」とも。

 国産の生地では先染めによる平織で、ルイ・ヴィトンなどのシャツ地に使われる「播州織」を扱う。「ビンテージにこだわり」、1960~70年代前期までの日本製陶器のフィギアも販売。他に同じ生地で作った帽子やオリジナルのカシミアマフラーなど。

 輿田さんは「バッグ一点一点には生地が語リ掛けてくるストーリーがある。サイズは皆同じだが、柄によって大きさが違って見える。実際に確かめに来てほしい」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は11時~19時。

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