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小金井の双ギャラリーで伊藤誠さん展示「知らない場所II」 トークイベントも

伊藤誠さんの作品

伊藤誠さんの作品

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 彫刻の作家としてさまざまな作品を発表する伊藤誠さんの展示会「知らない場所II」が現在、小金井市の双ギャラリー(小金井市緑町2、TEL 0423-82-5338)で開催されている。

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 双ギャラリーは、1985(昭和60)年に吉祥寺で現代美術の企画画廊としてオープンし、2001(平成13)年、東小金井に移転した。伊藤さんは1955(昭和30)年名古屋市生まれ。武蔵野美術大学大学院を修了し、アメリカやアイルランドに滞在した経験を持つ。双ギャラリーでは1991(平成3)年から個展やグループ展を行うなど、長い関わりがある。現在、同大彫刻科主任教授。

 ミクストメディアによる新作8点とドローイングを展示する。双ギャラリーの塚田豊子さんは「伊藤さんは形態や素材、大きさは異なるものの、一貫した視点で制作を続けている。ドローイングと立体作品の中間にあるような表現を追求してきたが、本展では『かたち』を発見する『場』を作るための、『道具』というナンセンスな存在を目指していて、その中でも今回は『もの』としての表現に重きを置いている」と話す。

 初日の9月7日には、近来非常に大きな場を使って音を作る活動などを行っている多田正美さんと、ごく少人数に限定した「サウンドエンカウンター」を行った。塚田さんは「2人は過去に『真面目なサーカス』と題した音と彫刻のユニークな展覧会をし、その後もそれぞれの方法で30年近く活動されてきた。今回は多田さんが木のテーブルの上にさまざまな音具を置き、それを演奏しながら小さなエフェクターで音を増幅させ、その音に呼応するように、伊藤さんが音を立てるようにして壁に数字をランダムに書いていった」と話す。

 「床に彫刻が置かれ限定された状況で、作家たちも動きながらパフォーマンスをすることが難しく、観客もあらかじめ引いた数字の椅子に座るという、極めて限られた空間を共有する中で、凝縮した世界の広がりを感じていただけたのでは」とも。

 15日には東京ステーションギャラリーの学芸員、成相肇さんとのトークセッションも予定する。参加料は1,000円。

 開場時間は13時~18時(日曜は17時まで)。月曜~木曜定休。入場無料。今月29日まで。

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