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吉祥寺美術館できくちちきさん絵本展 新作絵本と2つで一つの物語図録に掲載

「しろとくろ」 講談社 2019年 ©Chiki Kikuchi

「しろとくろ」 講談社 2019年 ©Chiki Kikuchi

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 絵本作家・きくちちきさんの絵本展「しろとくろ」が9月21日から、武蔵野市立吉祥寺美術館(武蔵野市吉祥寺本町1)で開催される。

「くろ」 武蔵野市立吉祥寺美術館 2019年 ©Chiki Kikuchi

 きくちさんは1975(昭和50)年北海道生まれ。大学の美術学部建築学科を卒業後、デザインの仕事に携わり、その後絵本作家を志す。2012(平成24)年のデビュー作「しろねこくろねこ」(学研プラス)は大規模な世界の絵本原画コンクール「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」で「金のりんご賞」を受賞した。

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 同美術館が1年以上前にきくちさんに声を掛け準備してきた同展。その際同館から「世界観がリンクするような2作の絵本の制作」を提案した。学芸員の布施道さんは「最初のアイデアは、同じテーマで子ども向けだけでなく大人に向けた絵本ができたらと考えた。対話を重ねる中で、出版社である講談社の尽力も得て、2つで一つともいうべき新作絵本2作が生まれた」と話す。

 「しろとくろ」(講談社)は猫の「しろ」と犬の「くろ」の出会いの物語で、同展の図録に掲載されるもう一つの絵本「くろ」は、「しろ」と出会った「くろ」のその夜を描く。会場には同2作の原画全点とラフスケッチ、絵本にならなかった原画のほか、7年間で20冊以上手掛けてきた絵本から代表的な作品の原画、デビュー前に自費出版していた手製本の原画など約200点を展示する。

 布施さんは「みずみずしい感性と美しく力強い線描が魅力。繊細な猫の『しろ』と天真爛漫な犬の『くろ』どちらの主人公にも、ちきさんの幼い息子さんの姿が投影されている。その先の物語を強く意識しながら、妥協することなく何度もラフを練り直し、描き直しながら誕生したちきさんの2つで一つの絵本の世界をゆっくり楽しんでもらえたら」と話す。図録は、絵本仕様と図録仕様の2タイプのカバーを用意する。

 28日14時~、きくちさん自らワークショップ「親子一緒に『生き物モビールを作ろう』」も行う。完成したモビールは「武蔵野プレイス」に絵本特集と共に展示する。定員は親子10組20人。参加費は1組1,000円。応募は往復葉書で10日必着。

 ほかに音楽家・良原リエさんと振付師の加藤紗希さんを招き、絵本にちなみ音楽に合わせて行進を楽しむイベントや、コンテンポラリーダンス&ライブペインティング、きくちさんと編集者、デザイナーによる絵本ができるまでのトークショーなど関連イベントも多数行う。

 開館時間は10時~19時30分。入館料は、大人=300円、中高生=100円(小学生以下・65歳以上・障がい者は無料)。11月10日まで(9月25日・30日・10月30日休館)。

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