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三鷹のギャラリーで依田洋一朗さん親子展 アートと日常、家族のありよう紹介

左から依田洋一朗さん、母・順子さん、父・寿久さん

左から依田洋一朗さん、母・順子さん、父・寿久さん

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 画家の依田洋一朗さんと、同じく画家である両親の作品を展示する「日日是アート ニューヨーク、依田家の50年 展」が6月29日から、三鷹駅に直結した商業施設「CORAL(コラル)」(三鷹市下連雀3)5階の「三鷹市美術ギャラリー」(TEL 0422-79-0033)で開催される。

依田洋一朗 「『踊らん哉(シャル・ウィ・ダンス)』(カフェ・ルージュ)」 2018年 油彩・カンヴァス(個人蔵)

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 2012(平成24)年に同館で行った「記憶のドラマ 依田洋一朗展」を発展させ、洋一朗さんと、父の寿久さん、母の順子さんの作品を合わせて紹介する。

 1972(昭和47)年、香川県で生まれた洋一朗さんは生後3カ月でニューヨークに渡る。2000(平成12)年、「HEREArt」(ニューヨーク)で初個展を開催。「瀬戸内国際芸術祭2016」では女木島にシアター仕立ての絵画と映像によるインスタレーションを発表するなど、国内外で活動する。

 寿久さんは、1940(昭和15)年、静岡県生まれ。武蔵野美術大学実技専修科修了の翌年、1966(昭和41)年に渡米し、現地の美術学校などを経て1975(昭和50)年、ニューヨークで初個展を行う。1943(昭和18)年徳島県生まれで、同じ大学に通っていた順子さんも追うように渡米し、寿久さんと結婚。現地の画廊や、国内の展示などに作品を多数出品するなど活動する。

 3人は現在、ニューヨークの一角にある5階建てビルの4階ワンフロアを自宅兼アトリエとして、共に暮らしながら日々制作に励む。広報担当の大竹ゆきさんは「7年前に洋一朗さんの展示を行った際、両親もニューヨーク在住の画家であることや、里帰り出産のため日本で生まれたが、すぐにニューヨークに渡ったことなどを説明すると驚かれる方が多かった。同じ空間に一緒に住みながらも、3人それぞれ全く違った表現で作品を制作されているので、アートと日常の関係性や、家族のありようも含め紹介できたらと思った」と話す。平面作品を中心に立体も1、2点交えながら、それぞれ20~30点を、アトリエの様子を交えて展示する。

 7月7日14時~、三鷹ネットワーク大学(下連雀3)で3人によるトークショーを行う。定員は70人。参加無料。要電話予約(先着順)。「講師と観客ではなく、フラットな空間で、より身近な雰囲気でトークを聞いてもらえたら」と大竹さん。

 28日には「Breakfast is Important(朝ごはんは大切です)」と題したワークショップも行う。小学生以上を対象にいろいろな朝ごはんの食べ物の空き箱を使って、立体ドローイングを作る予定。時間は10時30分~15時30分。定員20人。参加費2,000円(材料費込み)。要応募。

 開催時間は10時~20時(入館は19時30分まで)。月曜休館(7月15日、8月12日は開館、両日とも翌火曜は休館)。観覧料は、一般=800円、65歳以上・学生(高・大)=500円。9月8日まで。

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