イスラム教ふたつの「巡礼」-野町和嘉さん写真展

イマーム・ホセイン殉教を嘆く女性/イラン/2001年 ©野町和嘉

イマーム・ホセイン殉教を嘆く女性/イラン/2001年 ©野町和嘉

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 武蔵野市立吉祥寺美術館(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL0422-22-0385)では9月16日より、野町和嘉写真展「イスラーム巡礼」を開催する。

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 写真家の野町和嘉さんは、20代半ばにサハラ砂漠を訪れ、過酷な風土を生きる人間の強靭さに魅せられたことを機に世界各地を旅し、人々の暮らしと信仰を撮り続けてきた。土門拳賞、日本写真協会年度賞、よんでん芸術文化賞、飯田市藤本四八写真文化賞など数々の受賞歴がある。

 同展では、イスラム教の聖地で行われる「メッカ大巡礼」と、イスラム教シーア派(イラン)による「イーマム廟巡礼」の全貌を撮影した計64点を展示。野町さん自らがイスラム教に入信し、異教徒禁断の聖地を6年かけて記録したもので、同宗教の「祈り」のうち、ふたつのスタイルを対比させた内容となっている。9月23日と10月14日には、同氏を迎えた講演会も開催。

 野町さんは「『9.11』や『イラク』などの事件報道ではあまり伝えられない、人々の真摯な祈りの姿や多様な信仰のかたちが日常に息づいていることを知ってもらう機会になれば」と話している。入場料は100円。10月29日まで。

武蔵野市立吉祥寺美術館

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