吉祥寺の銭湯「弁天湯」（武蔵野市吉祥寺本町2）で「風呂の日」でもある2月26日、富士山の銭湯壁画をベスビオス火山に描き替える様子を公開する「ベスビオス火山壁画ライブペインティング」が行われる。

　弁天湯でライブを行ってきた「風呂ロック」が企画に協力する。三多摩浴場組合連合会が銭湯の活性化のため、銭湯を検索できるiPhone用アプリ「東京秘湯」（多摩地区59軒の銭湯が検索可能、18日より無料公開）を開発。さらに若い層へのアピールとして、銭湯を題材としたコミック「テルマエ･ロマエ」（ヤマザキマリ著、エンターブレイン刊）とタイアップを行うほか、同作キャラクターの刻印が入ったオリジナルの風呂おけと椅子を製作し、同アプリのスタンプラリーの景品にした。ライブペインティングは、同アプリの公開を記念して行う。

　テルマエ･ロマエに度々登場するのが古代ローマのベスビオス火山。描くのは日本に2人しか残っていないペンキ絵師のうちの一人、中島盛夫さん。このペンディングと平行し、銭湯マニアでお笑い芸人のエレキコミック・やついいちろうさんによる司会とトーク、「王様のブランチ」のリポーターで知られる演歌歌手・森山愛子さんによるライブ、落語家・昔昔亭A太郎さんによるローマ風にアレンジした落語、全国の銭湯に精通している銭湯研究家・町田忍さんによる銭湯壁画解説なども予定。併せて、イタリアンレストランを経営する岡秀行さんが古代ローマの食事を再現した料理を提供する（食事はチケット代に含まれる）。

　「『テルマエ･ロマエ』の世界観や銭湯の魅力が存分に味わってもらえるはず」と東京秘湯PR事務局の岡さん。イベントの様子はユーストリームでも生中継し、イベント後は3月末まで期間限定で「テルマエ・ロマエ銭湯」として特別営業する。

　開催時間は15時～17時（開場は14時）。料金は1人2,000円で、限定200人。チケット入手の詳細は風呂ロックのブログで確認できる。