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吉祥寺駅周辺で「吉祥寺駅南北自由通路完成記念パレード」-ダンスやコスプレ、実物大の「パトレイバー」デッキアップも

パトレイバーが起き上がると周囲から歓声が上がった

パトレイバーが起き上がると周囲から歓声が上がった

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 吉祥寺活性化協議会(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL0422-28-5151)は4月13日、JR吉祥寺駅側と京王電鉄吉祥寺駅側を結ぶ歩行者専用通路「南北自由通路」の完成を記念しパレードを行った。

武蔵野美術大学「象のはな子と仲間たち」

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 南北自由通路は、JR吉祥寺駅1階の南口と北口を結ぶ長さ60メートル、幅16メートルの通路。これまでの通路は幅が狭く経路が複雑だったため改修工事を行っていた。完成記念として行われた今回のイベントは、「音楽、ダンス、アニメ、コスプレ」をテーマに吉祥寺駅周辺の学校やサークルに所属する一般参加者が、約200メートルの隊列を組み駅周辺を行進するもの。

 イベント開始に先立ち、吉祥寺駅北口広場では邑上守正(むらかみ もりまさ)武蔵野市長が「吉祥寺の新たなスタートをぜひ皆様と一緒にお祝いし、『住んでみたい街No. 1』の評価に負けないようなまちづくりをともに進めていきたい」と挨拶。続いて、現在劇場公開中の実写映画「THE NEXT GENERATION パトレイバー」に登場する実物大パトレイバー「98式AVイングラム」のデッキアップ(起動)が一般初公開。パレードのゲストとして出席した主演女優・真野恵里菜(まの えりな)さんの開会宣言と「パトレイバー出動!」の掛け声とともに全長約8メートルのパトレイバーが起き上がると、周囲から歓声が上がった。

 パレードは市長やJR東日本吉祥寺駅駅長や京王電鉄井の頭北管区長らを先頭に、武蔵野交通少年団、市民参加によるコスプレイヤー、近隣の小中高等学校や大学の新体操部、チアリーディング、サンバ、一般のジャズバンドなどが続き、最後尾は武蔵野美術大学制作による国内最高齢の象「はな子」の実物大模型が務めた。12時30分に吉祥寺大通りJR高架下付近をスタートし、沿道に詰めかけた大勢の観客が見守る中、吉祥寺大通り、本町新道、吉祥寺通り、平和通りを練り歩きゴール地点の南北自由道路北側へと到着。その後各グループがパフォーマンスを行った。

 パレードを見物していた家族連れの男性は「今日は『はな子』の行進を見に来た。大学時代は吉祥寺に通っていたが、道が狭くて少し不便を感じていた。南北自由通路ができて便利になったと思う」と話していた。

 パレード終了後は、周囲5カ所の特設会場で野外ライブやダンス、ワークショップなどが展開された。最後は吉祥寺駅前北口広場で、「井の頭公園の歌姫」として親しまれているストリートミュージシャン、あさみちゆきさんの野外ライブが行われ、5時間以上にわたるイベントは幕を閉じた。

 朝早くから周囲は人でごった返し、当初は数回行うはずだったデッキアップも安全を考慮し2回で中止になるなど多少の混乱も見られたが、吉祥寺活性化協議会の塚本真史(つかもと ただし)会長は、「今までいろいろなイベントを行ってきたが、ここまでの人出はおそらく初めて。地元の関係者があちこちに声をかけたり小中高や大学の協力を仰いでくれたおかげ」と話す。また「まっすぐな通路ができたことで(駅の)南側と北側の見通しが利くようになったのは大きい。今まで分断されていた人の流れが変わり、これを機に街が一回りも二回りも大きくなってくれたら」と期待を寄せた。

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