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吉祥寺のライブハウス「シルバーエレファント」 店外に受付窓口設け半年

西二条通沿いで営業する「シルバーエレファント」入り口の右に設けた受付窓口

西二条通沿いで営業する「シルバーエレファント」入り口の右に設けた受付窓口

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 吉祥寺の西二条通り沿いで45年間営業を続けるライブハウス「シルバーエレファント」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422--22--3331)が店外に受付窓口を新設して、10月22日で半年がたった。

真ん中に備え付けのドラムセットが置かれた「シルバーエレファント」のステージ

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 「ミスター・チルドレン」が1988(昭和63)年に初ライブを行った場所で、「日本のプログレッシブ・ロックの登竜門」として、「シルエレ」の通称で知られる同店。店長を務める木本幸恵さんの父、吉田忠さんが「当時は『ライブハウス』という言葉もなかった」1978(昭和53)年に始めたもので、今と同じビルの2階にレストラン、地下にライブスペースを展開していた。

 店名は吉田さんの父が「銀造」だったことから付けたという。吉田さんは中道通り沿いで青果店「八百銀」も経営。木本さんの妹で、次女の真希さん、三女の美貴子さんが働いている。

 受付窓口の新設は、テナントとして入居するビルが外観の色を黄色から白に変えるなどの改修工事に合わせたもの。これまでは入り口のドアを開けると右にあった受付を店の外に移した。「店に入らなくても、外でチケットの引き換えや案内ができるようになった」と木本さん。

 高校生を筆頭に3月に生まれた6人の子育てを続ける木本さんは「店をつぶしてはいけない。その思いで運営に取り組んでいる」と話す。「コロナ禍は映像配信チケットの導入で乗り切った。長く働くスタッフ、気に入って足を運んでくれるお客さま、場所を選んでくれる出演者がいる限りは続けたい」とも。

 「45年の間に吉祥寺の東急裏かいわいはとてもすてきに進化した。ライブ開始時刻り早めに着いて、吉祥寺をブラブラてから来場するお客さまも増えた」と木本さん。

 「店の外観は変化したが、営業は変わらず続けている。ライブハウスは出会いの場であり、再会の場。出演バンドとお客さま。初めて出会うバンド同士やバンドのお客さま同士などから新たなコミュニティーが誕生し、仲間ができる。離れてしまった仲間ともシルバーエレファントが吉祥寺にあれば再会できる。そういう場であり続けたい」と意気込みを見せる。

 椅子に座って音楽を聴いていたときの名残で、備え付けのドラムセットが置かれたステージが低く、客席との距離が近い店内のキャパシティーは、椅子席50人、オールスタンディグ100人。

 営業時間はイベントによって異なる。

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