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井の頭公園でアコースティックライブ ジプシースイングジャズ奏でる

「こもれび音楽会」主催の上山優太朗さん(左)と参加メンバーのRuriさん(中央)と吉原圭亮さん(右)(MASH(マッシュ)弦楽団)

「こもれび音楽会」主催の上山優太朗さん(左)と参加メンバーのRuriさん(中央)と吉原圭亮さん(右)(MASH(マッシュ)弦楽団)

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 吉祥寺・井の頭恩賜公園(武蔵野市御殿山1、TEL 0422-47-6900)の野外ステージで5月28日、ジプシースイングジャズをセッションで演奏するライブ「こもれび音楽会」が開催される。2022年9月に始まった同ライブ。2回目は2月で、今回は3回目となる。主催はギタリストでボーカルも担当する上山優太朗さん。

「こもれび音楽会」会場の井の頭恩賜公園野外ステージ

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 上山さんは18歳で、エレキギターでロックを演奏する音楽活動を始めたが、25歳の頃に体調を崩して大音量が苦手になったという。その時に出合ったのが、アコースティックで演奏するジプシースイングジャズだった。30歳で地方から上京。武蔵野音楽大学別科で声楽を学び、歌を取り入れたスタイルを築いた。

 「初めて吉祥寺の街を歩いたとき、ジプシースイングジャズ用のギターが眼鏡屋さんやカフェに飾られていて非常に驚いた」と上山さん。商店街のイベントや井の頭公園での演奏を見かけて、「自分もいつか演奏したい」「若者に人気の街で演奏して伝統音楽を後世に残したい」との思いから活動の場に吉祥寺を選んだ。井の頭公園での野外演奏ライセンス制度を利用して、土曜・日曜・祝日に主に三鷹の森ジブリ美術館隣の文化交流広場で演奏する。メキシコのボレロなど中南米の伝統音楽の弾き語りも。

 「こもれび音楽会」は、コロナ禍で演奏の場が消えていった中で「ミュージシャンに吉祥寺での演奏の機会を提供し、誰もが気楽に野外演奏を楽しめる場所を設けたい」と始めた。運営はボランティア。出演希望者も募っている。

 「愛好家とプロの演奏家が友情出演するので、誰が出るかは当日のお楽しみになる」と上山さん。これまでの主な出演者は、都内や吉祥寺、西荻窪などを拠点に活動する「COZY CARAVAN(コージーキャラバン)」、バイオリンを中心に弦楽器のみで編成するMASH(マッシュ)弦楽団、「Bistro Manouche(ビストロ マヌーシュ)」など。「耳慣れない人もいるので変化をつけるため、ジプシースイングジャズ以外の曲も演奏する」。

 「ジプシースイングジャズは自然との相性が良く、公園などで演奏すると風景画を描く時のように演奏できる」と上山さん。「ベルギー出身のギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトが1930年代にヨーロッパのジプシー音楽とアメリカのジャズを融合した昔ながらの音楽なので、懐かしさを覚えてほっとする気持ちになってもらえたらうれしい。シンプルな4つ切りリズムが親しみやすく、子どもも楽しめる。井の頭公園の自然を感じながら、BGM代わりに気楽に聴いてもらえたら」と来場を呼びかける。

 開催時間は13時30分~16時30分。入場無料。雨天中止。

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