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吉祥寺で魚と日本酒にこだわる店が3周年 新メニューに薬膳料理も

末広通りに面した福郎の外観。全面ガラスの戸はコロナ対策で密を避けるため開け放している

末広通りに面した福郎の外観。全面ガラスの戸はコロナ対策で密を避けるため開け放している

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 吉祥寺の末広通りで魚料理と日本酒を提供する日本料理屋「福郎」(武蔵野市吉祥寺南町2、TEL 0422-49-8978)が7月7日、3周年を迎えた。

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 吉祥寺出身の料理人で経営を手掛ける牧野大輔さんが「末広通りは閑静なエリアで洗練された雰囲気がある」と2017(平成29)年にオープンした同店。タイでの出店経験を生かして1階を選び、歩道に面して店の全面に出入口がある造りとした。「1人でも気軽にゆっくりと日本料理を食べてほしい」との思いでコの字の大きなカウンターを構えた。店内の壁には店のコンセプトである「来た人が幸せになる」をテーマとしたモノクロの絵を掲げる。店主で妻の理映さんの知人で、店のロゴも手掛けたニューヨーク在住のアーティストが描いたという。開店当時は「日本料理を出す店とは入るまで分からず、何屋さんか分からないと言われていた」と牧野さん。今では、「近くにできたショップのコミュニティーの場にもなっている」と話す。

 「日本人の好みで心のよりどころになる和食に落ち着いた」という料理は、本マグロやマダイなどの刺し身(500円)、煮魚、焼き魚(各980円~)など和食中心。今はハモ料理や貝類の天ぷらも。ランチの海鮮ちらし「福郎丼」(並1,000円)や本マグロネギトロ丼(並980円)の定食は夜も提供。テークアウトも用意する。ドリンクは「魚にはやっぱり日本酒が合う」と定番2、3本と日替わりで火入れした夏酒の「陸奥八仙いさり火」(青森)、ワインのような果実味のある「醸し人九平次」(愛知県)など10種類を常時そろえる。エビス生(550円)、麦、芋、黒糖の焼酎(以上530円)、他に手作り無農薬の蜂蜜レモンサワー、バイナップルモヒート(以上780円)など。

 「3年間、試行錯誤を重ねたが、原点回帰」と牧野さん。店で出す料理は和食に戻るが、2割は最新の調理技術を取り入れていろいろな国の創作料理を提供するという。「それでまた和食の良さを改めて知ってほしい」。コロナの影響で食への興味や安全への意識が高まった。料理のレシピを考案し他店への提供もする牧野さんは薬膳などの要素を入れた健康食も提供。「地域の人に愛される街に必ず一つある日本料理屋さんとして、未来につながる場所にしたい」と意気込む。

 営業時間は11時~14時30分(ランチ)、17時~23時。

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