吉祥寺のライブハウス「ROCK JOINT GB（ロック・ジョイント・ジービー）」（武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-23-3091）で4月3日、高校生・大学生が出演するチャリティーライブイベント「Power to the Music, right on!」が開催された。

　震災復興支援のためのライブに参加したのは関東近郊の高校生・大学生からなるバンド17組。出演参加費と観客の入場料1,000円（1ドリンク付き）の半分を義援金として日本赤十字社を通じて被災地に寄付した。

　「毎年春と夏にバンドコンテストを行っており、デモテープ審査を終えて本戦ライブを予定していたところ震災で中止になってしまった。計画停電や余震も続く中、中止の旨を出場者に伝えていたところ、『何かできることはないか』という声が多く、3月の末にあらためて今回のライブを企画し出演バンドに声を掛け、17組のバンドが手を挙げてくれた」と曼荼羅（まんだら）企画室の藤崎さん。「私たちは場を与えただけで、チャリティーライブに参加を決めたのは若きミュージシャンたち。彼らの意志に動かされた」という。

　出演バンドは学校の軽音部やネットでメンバーを募ったバンドなどさまざま。カバー曲やオリジナル曲を、思いを込めて演奏した。7時間を越える長丁場だったが、最後には全員で「Power of the People」を合唱した。

　「この時代に生き、これからの時代を創る若者達が集まり『音楽の力』で元気を与えたい。皆が必死でステージをつくることで、それぞれの人生が輝き、学校や社会、そのうち日本が輝き始めるきっかけになれば」と藤崎さん。「希望がここにあると感じた」