井の頭公園の「歌姫」として人気を博すあさみちゆきさんが4月30日、東急百貨店吉祥寺店（武蔵野市吉祥寺本町2）裏の特設ステージで熱唱し、中高年層のファンや通りがかりの人々など約300人があさみさんを取り囲んだ。

　このイベントは、G W時期の「吉祥寺音楽祭」の一環として、公園通り商店会の自主企画で行われたもの。井の頭公園の路上ライブで演歌歌手デビューをつかんだあさみちゆきさんに公園通り商店会が出演依頼し、今回のライブが実現した。

　ライブには、あさみさんの似顔絵を描いたうちわを手にしたり、カメラを抱えていたり、横断幕を持ったファンなどの姿も。会場では、ファンの熱い「ちゆきちゃ～ん」の黄色い声がこだましていた。自作曲「井の頭公園」やヒット曲 「井の頭線」「青春のたまり場」などを披露すると、客席からはアンコールが起こり、あさみさんは今年リリースした3作目のアルバムの中から、前向きな歌詞の楽曲 「明日」でファンの声援に応えていた。

　イベント企画に携わった「お酒と食事の店カヤシマ」店主で音楽祭実行委員の佐藤孝一さんは「ロックやジャズ、カントリーなど色々なジャンルを取り入れている吉祥寺音楽祭に、今年は演歌のジャンルも加えることができてうれしい」。吉祥寺バウスシアターの社長で公園通り商店会会長の本田拓夫さんは、あさみさんのステージと中高年層のファンが熱狂する様子を見て「公園通り商店会だけでなく、もっと街全体でも応援していきたい」と話していた。

　次回、盆踊りの7月27日、同所であさみさんが出演するという。

　月1回のペースで行っている井の頭公園のライブだが、前回の様子はNHKの情報番組でも放 映されるなど話題を呼んでいる。次の公園ライブは5月19日、14時から。雨天中止。

あさみちゆき 関連記事（吉祥寺経済新聞）