吉祥寺のアートスペースでインスタレーション-床一面にレース生地

「海と斜光と・感受への合図」(2008年)

「海と斜光と・感受への合図」(2008年)

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 吉祥寺のアートスペース「Art Center Ongoing(アートセンター・オンゴーイング)」(武蔵野市吉祥寺東町1、TEL 0422-26-8454)で現在、丹羽陽太郎さんの個展「あるとき窓の隅へむかい、多分それから格子戸の背後、鏡の背面へ」が開催されている。

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 1973(昭和48)年、淡路島生まれの丹羽さん。武蔵野美術大学大学院を卒業後、独・ブラウンシュバイク美術大学で彫刻を学ぶ。文化庁派遣芸術家海外研修員としてベルリンを拠点にしながら世界各地の展覧会に出品を続けるアーティスト。

 丹羽さんの展示空間には、鉄パイプや電気配線などの「無機物」と植物や布など「繊細で柔らかな物」が混在し、「期待通りの心地よさを求めることを否定する姿勢が読み取れる」(代表の小川さん)。

 同展では、床一面にレース生地を敷きその上に自転車のタイヤチューブと電球で構成したインスタレーションを展示する。

 小川さんは「モノとモノとを無秩序に組み合わせることによって、丹羽さんが目指す『予定調和なバランスを打ち破る』空間は、徐々にその姿をあらわにするのかもしれない。平行感覚を倒錯させる展示空間を、ぜひ多くの方にご覧いただきたい」と話す。

 会期中、各種イベントも予定。トークイベント「淡路→東京→ドイツ→ongoing」(11月1日、17時~)には府中市美術館学芸員の成相肇さんとアーティストの岡本純一さんが参加、トークイベント「越境する散歩道」(11月8日15時~)には、ダンサーで振付家の手塚夏子さん、美術家の高嶋晋一さんが登場する。いずれも入場料1,000円(要1ドリンクオーダー、先着30人)。パフォーマンスや映像・サウンドパフォーマンスも行われる。

 営業時間は12時~21時(1階カフェは23時まで)。月曜・火曜定休。11月8日まで。

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