吉祥寺の中道通り沿いに1月8日、レンタル画廊「アートギャラリー絵の具箱」（武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-20-2602）がオープンした。現在、オープニング記念として「黒田愛 絵本原画展2008」が開催されている。

　ギャラリーはマンションの1室を開放したもので、運営は、吉祥寺で40年以上の実績がある木村図芸社（武蔵野市吉祥寺南町2）が手がける。展示面積は21平方メートル、天井高は2メートル42センチ。レンタル使用料は、火曜～日曜の6日間で84,000円。

　ごんじま企画との共催で行うオープニング展では、絵本雑誌「MOE」で最優秀賞を受賞しながら23歳の若さで急逝した黒田愛（めぐみ）さんを取り上げる。

　黒田さんは1981年生まれ、和光大学表現学部イメージ文化学科卒業。絵本の店「トムズブックス」（吉祥寺本町2）が主催する絵本作家養成講座「あとさき塾」13期生でもある。受賞歴はMOEイラスト絵本大賞第3回グランプリ、picture books competition最優秀賞など。同ギャラリーの藤本聖さんは「日に20時間以上描き続けるなどストイックな制作を行っていた作家。密度のある絵で、絵本作家の荒井良二さんや編集者からも絶賛されていた」と振り返る。

　同展では、2007年10月に発売された絵本「新釈 三匹のぶたの話」（白泉社）の原画を中心に、受賞作など22点を展示する。

　開催時間は12時～19時。今月20日まで。

アートギャラリー絵の具箱