買う 学ぶ・知る

吉祥寺の井の頭通りに漢方薬店 女性の不調を女性カウンセラーがサポート

吉祥寺の井の頭通り沿いで営業する「薬食同源totonou(ととのう)漢方」店主の矢留(やとめ)江里子さん

吉祥寺の井の頭通り沿いで営業する「薬食同源totonou(ととのう)漢方」店主の矢留(やとめ)江里子さん

  • 0

  •  

 女性のカウンセラーがサポートする漢方薬店「薬食同源totonou(ととのう)漢方」(武蔵野市吉祥寺本町3、TEL 0422-27-1788)が吉祥寺の井の頭通り沿いにオープンして、12月10日で1カ月がたった。

吉祥寺の井の頭通りにある「薬食同源totonou(ととのう)漢方」の入り口

[広告]

 店主の矢留(やとめ)江里子さんが「自分らしく生きるための選択肢」として「周囲が健康を保つことに貢献することで恩返しがしたい」と始めた同店。

 矢留さんは漢方製剤などの医薬品などを製造・販売する「イスクラ産業」(中央区)が運営する直営店の漢方薬局「イスクラ薬局」の六本木店、日本橋店などに2017(平成29)年から勤務。「社内でキャリアを積むこともできたが、もっと自由に自分が好きな商品を正しく伝えたい」と2023年10月に退社して独立する道を選んだ。同社と販売契約を結んで会員店となり、医薬品販売業許可証を取得して11月のオープンにこぎ着けた。

 2011(平成23)年から1年間、日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)薬膳専科に週2回通って中医学を学び、「国際中医薬膳師資格」を取得。2013(平成25)年から4年、漢方相談店舗を展開する「薬日本堂」(品川区)に勤務していたことも店の運営に役立っているという。

 自分の店を持つことに不安はあったが、吉祥寺の物件を見たときに「ここでならできる」と確信したという。「この場所で住んでいる人の健康を支える仕事がしたい」と7倍の応募を突破し、契約を決めた。

 店名の「totonou」は、「自然治癒力を高めるために、体を整える養生(食事、運動、気のあり方、呼吸、睡眠など)が必要」だという考えから付けたという。

 店舗面積は14平方メートル。相談用のカウンターを備える。

 漢方薬は「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」「双料杞菊顆粒(そうりょうこぎくかりゅう)」「疎経活血湯(そけいかっけつとう)」などイスクラ産業の商品を中心に扱うが、小太郎漢方の「柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)」「滋腎通耳湯(じじんつうじとう)」など「病院では処方されなかったり市販されていなかったりする商品を選んで販売している」。他には黒豆をベースに、女貞子,旱蓮草、桑の実など配合した「腎」を養生するオリジナルブレンドティー「美腎茶」(1,650円)や健康食品、雑貨など常時約120点をそろえる。

 「女性が元気な街は活気がある。不妊だけでなく、更年期、老後を健やかに過ごすアドバイスをしていきたい。心も体も軽くなって帰る姿を見送れるよう傾聴を大切にする。また行きたい店になれたら」と矢留さん。「体の不調は体質と生活習慣が作る。漢方薬を快方に向ける一つのツールとして使ってもらえたら」と来店を呼びかける。

 営業時間は10時~17時。日曜・月曜・祝日定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース