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吉祥寺・ハモニカ横丁が舞台の小説 「魔女は謎解き好きなパン屋さん」刊行

「魔女は謎解き好きなパン屋さん-吉祥寺ハモニカ横丁の幸せな味-」の表紙

「魔女は謎解き好きなパン屋さん-吉祥寺ハモニカ横丁の幸せな味-」の表紙

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 吉祥寺が舞台のグルメ&ミステリー小説「魔女は謎解き好きなパン屋さん-吉祥寺ハモニカ横丁の幸せな味-」が9月20日、マイクロマガジン社(中央区)から刊行された。

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 2019年に同社が創刊した「オトナ女子向け」の文芸レーベル「ことのは文庫」の新刊。主人公の麦田凜弥は20歳の男子大学生。ある日、吉祥寺のハモニカ横丁で「ベーカリー・ソルシエール」というパン屋を見つけ魅力的な匂いに引かれて中に入ると、店主の加賀美あおいが接客していた。常連客の悩みを魔法のように解決してしまうことから「魔女」と呼ばれる加賀美との出会いから、2人の周りで起こる日常の謎を一緒に追うことになる。吉祥寺の謎と温かい人とのつながりを描く。

 著者の湊祥(みなと・しょう)さんは宮城県出身。「一生に一度の恋」小説コンテストで最優秀賞を受賞した「あの時からずっと、君は俺の好きな人。」(野いちご文庫)でデビュー。以降、「杜の都であやかし保護猫カフェ」 (宝島社文庫)、「鬼の生贄(いけにえ)花嫁と甘い契りを」(スターツ出版文庫)などを刊行し、2023年にはポプラ社小説新人賞ピュアフル部門賞を受賞した。

 吉祥寺のハモニカ横丁を舞台にしたきっかけについて湊さんは「練馬区に住んでいるので、吉祥寺は友人や家族とよく訪れる身近な街。特にハモニカ横丁は印象的だった。狭い通りの中にさまざまな種類の店が立ち並んでいて、歩くだけでとても楽しい気持ちになった。通りに席がはみ出している小さな居酒屋では常連客と店員が楽しく話していて、都会らしからぬアットホームな空気を感じた。にぎやかな飲食店もおしゃれな雑貨店もあって、細い路地にさまざまな景色が見られる。今回の作品は、アットホーム感がありつつ、おしゃれな店の話にしたかったので、まさにハモニカ横丁がぴったりだった」と話す。

 同作執筆中に井の頭公園を訪れたという湊さん。「ボートに乗った際、スクリューに藻が絡まって動かなくなった。作品内で井の頭公園へ行く場面に、そんなせりふを入れた」というエピソードも。

 装画は、アニメの作画監督やキャラクターデザイナーとして活躍するほか、イラストレーターとしてもキャラクター文芸の装画を数多く手がける細居美恵子さんが担当した。

 価格は803円。

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