吉祥寺ゆかりの作家・青木俊直さんの個展「SF」が現在、「リベストギャラリー創」（武蔵野市吉祥寺東町1）で開催されている。

リベストギャラリー創で青木俊直さん個展

　同ギャラリーは、青木俊直さんをはじめ、吉祥寺にゆかりのある作家が多く展示する場所だ。

　吉祥寺ゆかりの作家・青木俊直さんは、「ウゴウゴルーガ」や「おかあさんといっしょ」など、主に子ども向けテレビ番組のキャラクターデザインや企業のマスコットキャラクターや、アニメのキャラクターデザインなどで活躍されている。

　小金井に実家があり、三鷹で育ち、吉祥寺に住んで20年近いという青木さんは2014（平成26）年から、同ギャラリーで個展を開いてきた。同ギャラリーで毎年個展を開いている。吉祥寺が同じく地元で、同じ作家仲間である江口寿史さんに、吉祥寺ゆかりのアーティストらが名盤レコードのジャケットをモチーフにした作品やTシャツを展示販売した「きちレコT」展開催にあたり、声をかけてもらったのが同ギャラリーとの出合いだという。

　同展の作品タイトルは「S」と「F」が使われた単語で表現し、鮮やかな色彩と線で描かれた少女キャラクターの絵を中心に、大小の作品が45点ほど並んでいる。併せて、同ギャラリーで以前展示していた青木さんの母親の作品も展示する。生前、書道を習っていた母親が、書道仲間と同ギャラリーで展示する際に、一緒に展示しないかと息子の青木さんに誘ったことがあった。しかし、その当時は気恥ずかしさもあり断ってしまったという。その時の思いを、今は亡き母への感謝を込めて今回、母親の書画を1点展示し、合同展示という形で、実現した。

　青木さんは「母は、ずっと私の絵を面白がり、元気な頃はよく個展を見に来てくれた。母がずっと応援してくれたお陰で、今日も僕はこうやって絵を描いている」と話す。

　開催時間は12時～18時。入場無料。今月23日まで。