家族で劇場を楽しめる「吉祥寺ファミリーシアター2023」が5月27日・28日、吉祥寺シアター(武蔵野市吉祥寺本町1)で開催される。
演劇やダンスの上演を通年行う同シアターが「小さい頃から劇場に親しんでほしい」という思いから、2018(平成30)年に始めた親子向けプロジェクト。昨年は「はだかの王さま」と「王さまの耳はロバの耳」の2作品を取り上げ、「どちらの王様が偉いか」というテーマで上演を行った。
同シアターの上田悠さんは「事前に図書館でシールを使って投票を行ったり、当日は客席からハンカチを振ってもらって勝者を決めたりするなど、コロナ禍ながらお客さま参加型のイベントになったのではないかと思う。来場者から『どちらの王様にするか迷うのが楽しかった』『子どもが明日も投票に行きたいと言っていた』など声をもらい好評だった」と話す。
今回はグリム童話「ブレーメンの音楽隊」を上演する。脚本・演出は、たちかわ創造舎ディレクターの倉迫康史さん。出演は小林至さん、平佐喜子さん(以上Theatre Ort)、松村武さん(劇団カムカムミニキーナ)、百花亜希さん。演奏は岡町ぶうぶうさんが手がける。
演劇公演に先立って、7日にはプレイベントとして子ども向けのワークショップも開き、上演中に客席から演奏で参加できる楽器を作った。上田さんは「ワークショップに参加していなくても、片手で持てる大きさの鈴やタンバリンを当日持ってきてもらえたら。みんなで劇場を楽しんでほしい」と呼びかける。
小さな子ども連れでも安心して来場できるよう、授乳やおむつ替え用のスペース、ベビーカー置き場なども用意する。
開演時間は11時、14時30分(上演時間は約50分)。入場料は大人=1,000円、中学生以下=500円(未就学児は膝上無料)。要予約。