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武蔵野市が「旧赤星鉄馬邸」を期間限定で一般公開 今後の保存活用に向け

一般公開を行う「旧赤星鉄馬邸」

一般公開を行う「旧赤星鉄馬邸」

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 武蔵野市が5月10日から「旧赤星鉄馬邸」(武蔵野市吉祥寺本町4)を一般公開する。

武蔵野市が指定した保存樹木なども残る庭

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 実業家の赤星鉄馬が、チェコ共和国出身の建築家アントニン・レーモンドに設計を依頼した自邸で、1934(昭和9)年に完成した。敷地面積は約4500平方メートルで、地下1階、地上2階建て。2020年に、当時の所有者であったカトリック・ナミュール・ノートルダム修道女会が建物を市に寄贈した。昨年10月に2回行った寄贈後初の一般公開には1600人を超える応募があり、計146人が参加した。同月31日に、国の登録有形文化財(建造物)に登録された。

 市は現在、建物と緑豊かな庭を一体的に利活用することで、この環境を将来につないでいくための検討を行っている。利活用に関する市民ワークショップも始め、全4回のうち2回を終えた。1月に開いた1回目は「旧赤星鉄馬邸を知ろう、話そう」と題し、現地見学のほかグループで意見交換、発表などを行った。3月は「基本的な考え方を知って利活用で大切にしたいことを考えよう」をテーマに、事例紹介、情報提供、意見交換・発表を行った。今後、「利活用アイディアを考えよう」「次世代につながるしくみを考えよう」と題したワークショップが続く。

 今回の一般公開は、将来に向けて保存、活用を検討する取り組みの一環として行う。建物内の順路に沿って見学ができ、庭も見ることができる。

 公開時間は10時~15時30分(最終受け付けは30分前)。予約不要。5月16日まで。

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