吉祥寺の中道通りを入って700メートルほどの場所に、ポケットTシャツを中心にリメークした洋服や雑貨などを販売するゼネラルストア「Charcoal TOKYO West」(武蔵野市吉祥寺本町3、TEL 080-1176-1019)がオープンして半年がたった。
古着に「Charcoal」のロゴを加えてリメイクしたカラフルな色のポケットTシャツ
同店は、「ユナイテッドアローズ」を経て2009(平成21)年に「コーエン」社長に就任後、2018(平成30)年に独立。53歳で「チャコール」を立ち上げた板谷大作さんが「ポケットTシャツをもっと楽しんでほしい」と同年10月、広尾にオープンした「Charcoal TOKYO」(港区)の2号店。「吉祥寺には古着の文化がある」と昨年9月、オープンした。
板谷さんと同じく、ユナイテッドアローズで1992(平成4)年からショップスタッフを務め、2018年に46歳で独立。広尾のオープニングに関わり、両店のバイヤーで店長の武井涼さんは「店名の『チャコール』には、黒いTシャツが洗い込まれるうちに、あせてチャコールグレーに変化した感じか好きという思いを込めた」と話す。2人共一度勤め上げてからの再スタートだが、木を焼き直した「炭」の効果になぞらえ、「再び『炭』のようにお客さまの役に立つ存在になりたい」とも。
店舗面積は1階・2階各約33平方メートル。2階へは外階段を使っていたが、リノベーションの許可を得て、1階奥に階段を作り、店内から上がれるようにした。
武井さんが「大好きで、Tシャツにポケットがあると落ち着くから」というポケットTシャツは、オリジナルのダブルポケットTシャツ(=9,900円、XS~3XLの7サイズ)、丸胴仕様のポケットTシャツ(=7,700円)の他、古着のポケットTシャツに「Charcoal」のロゴを入れてリメークしたものなどをそろえる。「吉祥寺は女性客も多い。ポケットTシャツのサイズは基本メンズだが、性別は問わないので着こなしてほしい」と武井さん。
他にポケットTシャツと合わせて楽しむ「七つ道具」として、帽子などの「かぶり物」、ストールやマフラー、手ぬぐいの「巻き物」、サンダルやソックスの「履物、バッグや巾着の「袋物」、「ニードルズ」など大手メーカーとコラボしたットアップなどの「着る物」、Tシャツの胸ポケットに収まる小物など常時100点以上を用意する。2022秋冬の新ブランドとして7月から、「Bodocos(ボトコス)」を展開。シャツなどの端切れを使って「裂織(さきおり)」で作った布をTシャツなどポケットに縫い付けたアイテムを販売する。
「吉祥寺の人の流れに合わせて広尾とは品ぞろえを変えた。半年たって認知が出てきて、初めてのお客さまも徐々に増えている」と武井さん。「ポケットがあることで機能的にも見た目にも安定するポケットTシャツの魅力を多くの人に伝えたい。再び来てもらえる場所にしていけたら」と意気込を見せる。
営業時間は、1階=12時~20時 (土曜・日曜・祝日は19時まで)、2階=13時~19時。水曜定休。