着物を再利用してオリジナル服を制作するブランド「オノミック」と、帯でバッグを制作する「渡邊印」合同のポップアップ「東京 Kimono Casual」が2月13日から、吉祥寺の「ギャラリー永谷」(武蔵野市吉祥寺本町1)で開催される。
大正~昭和初期頃の帯に古着のジーンズ生地を合わせ、カジュアルに使えるバッグに
共に厳選した着物や帯を骨董(こっとう)市やアンティークショップなどで仕入れ、デザインから縫製まで全ての工程作業を一つ一つ、一人でこなし制作する。「オノミック」を手掛ける先崎広一さんは、2004(平成16)年、日本の古い着物の美しさやデザインに衝撃を受け、独学でシャツ作りを始めた。ルーツに日本の着物が深く関わっているアロハシャツをはじめ、シャツやジャケット、ワンピースなど制作する。先崎さんは「アロハシャツは一枚の着物から一枚しか作れないものが多く一点ものがほとんど。柄の流れや天然ボタンにもこだわっている。『着物スカジャン』は国内、海外のお客さまにも好評をいただいている」と話す。
「渡邊印」を手掛ける古川文子さんは「色使いや柄の大胆さが面白かったり、色が上品だったり、着物に使われている柄はバッグに仕立てると意外になじむ」と話す。
2組でのポップアップは今回が初めて。先崎さんは「これまでネットでの発信や、年に5、6回都内でポップアップを行ってきた。古川さんとは10年来の知り合いで普段は別々に活動しているが、コラボしたら面白いことができるのではと思いお声掛けした」と話す。
「近年、日本の文化に興味を持ち、着物を楽しむ海外の人たちが増えてきた。着物のリメークを楽しむのも日本独自のポップカルチャーの一つと考えている。年齢や性別、国籍を超えて多くの人たちに楽しんでいただける、ベーシックだけど新しい形の着物リメーク、キモノカジュアルを広めて行けたら」と意気込みを見せる。
開催時間は12時~19時(13日は13時~、最終日は17時まで)。今月19日まで。