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吉祥寺図書館で「数学カフェ」 独立研究者森田真生さんのトークライブ

吉祥寺図書館で行われた森田真生さんのトークライブの時の様子

吉祥寺図書館で行われた森田真生さんのトークライブの時の様子

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独立研究者森田真生(まさお)さんによるトークライブ「数学の演奏会」が11月9日、吉祥寺図書館(武蔵野市吉祥寺本町1)で催された。主催は、(公財)武蔵野生涯学習振興事業団で、同事業団設立30周年を記念したイベントの一環。
森田さんは、東京大学理学部数学科を卒業後、独立。初の著書「数学する身体」で小林秀雄賞を受賞する。執筆・研究活動を続ける傍ら、国内外で「数学の演奏会」など数学に関するライブ活動を行っている。演奏会は今年で10年目を迎えるが、吉祥寺では初めて。森田さんは、「吉祥寺は学生時代に立ち寄ったりした場所で馴染みが深く、今回講演できて嬉しい。」と話す。

期間中実施されるスタンプラリーの景品(今治タオルまたはノート・ポールペンのセット)

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 講演会では、「数」の「概念」とは何かから始まり、「目には見えないものの存在を認め、不可解なものに耳を澄まして、よく感じてそのままにしておく『聴す(ゆるす)』行為は数学を学ぶ者だけではなく、この世に生きるすべての人に共ずる使命」という哲学にも通じる内容。
「音楽を聴くように楽しめる『数学の演奏会』」とのコンセプトのように、リズムカルで情熱的なアプローチで、デカルトなどの著名な数学者の思想や自身の人生模様を交えた「数学」への思いが約90分語られた。
生涯学習支援担当課長の渡邊さんは「『数学が好きになった』という感想や、『演奏会のPart2を期待します』というリクエストをいただいた。参加者の皆さんに新たな『学びの世界』を提供できたと思っている。私たちにとっても『トークライブ』や『カフェの併設』など、新たな試みのイベントだった。今後も市民の皆さまに楽しんでいただける場を提供していけたら」と話す。

期間中、3館合同のスタンプラリーも実施。スタンプを全部集めると、同事業団のロゴ刺繍入りの今治タオルまたはロゴ入りのツバメノートとボールペンのセットと交換できる。24日まで。問い合わせは同事業団(0422-30-1901)まで。

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