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三鷹に古書店「りんてん舎」 暮らしの本から詩歌、音楽など

古書店「りんてん舎」の店内

古書店「りんてん舎」の店内

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 文庫や暮らしにまつわる本などさまざまなジャンルを扱う古書店「りんてん舎」が三鷹の北口エリアにオープンして2カ月がたった。店舗面積は13坪。

外観の様子

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 店主の藤田裕介さんは、同じJR中央線沿線の荻窪にある古書店で5年修業した後、独立して同店を開いた。「大学時代から『古本屋になろう』と思っていて、卒業までの時間も惜しく中退して古書店に勤めた」と振り返る。

 「最近は本にも即効性のあるものが求められているように感じるが、古書店にはすぐに役に立つわけではないけれど生活や日々の暮らしにまつわる本などがいろいろと並び、自分でやるなら古本屋だと思っていた」とも。

 手に取りやすい生活まわりの本や絵本などのほか、人文や思想書、芸術や海外文学、藤田さんが好む詩歌や俳句、短歌の本に、ポップス、ジャズ、ワールドミュージック関連の書籍もそろえる。店名も藤田さんが好きな詩人、尾形亀之助の詩の一節に由来する。

 三鷹に出店したきっかけについて藤田さんは「中央線沿線で探していたが、知り合いの古書店が同じエリアにあって、詩歌に力を入れていたことも大きい。自分も出店して2店集まれば、より詩歌や俳句の街として三鷹を盛り上げていけるのではと思った」と話す。「三鷹は駅前で全てが表現されている街ではなくて、少し駅から歩くと、特色ある喫茶店や居酒屋をはじめ個人経営の店がぽつぽつと並ぶような景色が見えてくる。そういう懐の深い街、風通しのいい場所で店をできたらと思った」とも。

 本棚はオリジナルに製作したもので可動式にし、店内でトークイベントやライブなども企画していく予定。藤田さんは「最初はウェブやSNSなどを見て、違うエリアから来てくださる方が多かったが、徐々に地域にお住まいの方が足を運んでくださるようになった。思っていた以上に若い方も多く、本を購入してくださっている。お客さまからの買い取りなどを通じて、三鷹らしい開放感のある店にしていければ」と意気込みを見せる。

 営業時間は12時~21時。月曜定休。

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