静岡県修善寺で醸造するクラフトビールとアメリカ南西部のソウルフードが楽しめる「吉祥寺タップルーム」(武蔵野市吉祥寺南町2)が5月1日、吉祥寺にオープンした。店舗面積は14坪、席数は24席(7席の個室有り)。
運営するベアードブルーイング(静岡県伊豆市)は2000年にアメリカ人のブライアン・ベアードさんとさゆり夫婦が同沼津市で設立した合資会社で、修善寺を流れる狩野川の自社工場でクラフトビールを醸造する。2008年、アメリカで誕生した「ニューへイブンスタイルピザ」を提供する東京エリア最初のタップルームを中目黒に出店した。以降、焼き鳥(原宿店)や串揚げ(高田馬場店)、スモークBBQ(横浜・馬車道店)など、オリジナルのクラフトビールに合わせたコンセプトフードが楽しめる店舗を展開し、吉祥寺は7店舗目の直営店となる。
出店について広報担当者は「吉祥寺はベアード夫妻が結婚前によく訪れていた2人が大好きな街。いつか店をオープンしたいと思っていたもののこれまでチャンスに巡り会えずにいたが、今回知人の紹介で思いがけずいい物件に出合い即決した。駅から徒歩2分の好立地にもかかわらず、昔ながらの個人商店も多く、落ち着いた雰囲気で非常に気に入っている」と話す。
ビールはたるも含め、全て瓶内で熟成・発酵する「ボトルコンディション」という製法で造る。担当者は「瓶内で静かに発酵を続けることで自然の発泡性を生み、通常のビールよりも炭酸が弱く、ソフトで優しい口当たりになる」と話す。常時12タップのドラフトベアードビールを用意する。
担当者は「現在提供している季節限定商品の『マンスリースタイルシリーズ』、5月度の『四姉妹スプリングボック』もお薦め。伝統的なドイツのマイボックというスタイルで、濃い目の黄金色をし、フレーバー豊かで爽やかな味わい。7%という高めのアルコール度数で少しパンチが利いていて、1杯飲み終わると爽快感と満足感の両方を味わっていただけるのでは」と話す。
「四姉妹という名前はベアード家の四姉妹に由来していて、ラベルも四姉妹が大海原に落ちる真っ赤な夕日を、肩を組みながら眺めている美しいデザインとなっている。ラベルアートにもこだわりと思いが詰まっているので、ビールと共に楽しんでもらえたら」とも。
同店のコンセプトフードであるアメリカ南西部のソウルフードは、タコスやホットドッグ、ブリトー、ナチョスなどを提供する。
営業時間は17時~24時(土曜・日曜・祝日は12時~)。