吉祥寺にゆかりのある文化人を招いて行うトークイベントが12月2日と7日、「吉祥寺シアター」(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-22-0911)で開催される。
©Miuchi Suzue トークショーに登壇する美内すずえさんの作品
1年を通して演劇やダンスの公演を中心に行う同劇場。担当者は「遠方から来てくださる方や足しげく通ってくださる方がいる一方で、近隣にお住まいの方でまだご縁のない方も多くいらっしゃるのではと感じていた。吉祥寺にゆかりがある方を招き、吉祥寺に関わるトークイベントを行うことで、地域の方々や、普段なかなか劇場に足を運ぶきっかけの無い方々に、劇場をより親しんでいただけたらと企画した」と話す。
2日は、吉祥寺を拠点に活動するイラストレーターのキン・シオタニさんが「むさしのさんぽライブ~吉祥寺に吉祥寺という寺はなぜないのか?」と題したトークイベントを行う。「『さんぽライブ』と題したトークライブは、埼玉県飯能市での公演が3年連続でソールドアウトするなど大好評の企画。今回満を持して武蔵野版としてお送りする」と担当者。
「10年以上前に一度、イベントで同シアターに登場されたご縁もあり、当時のことを懐かしく振り返りながら、当イベントへのアイデアなどさまざまなお話をしてくださった。キンシオさんが街なかで撮影した写真をスクリーンに映しながら、街歩きで発見したものや歴史から武蔵野市を読み解いていければ」とも。
7日は「ガラスの仮面」の作者で漫画家の美内すずえさんを招く。1976(昭和51)年から現在まで連載が続く「ガラスの仮面」は、開始当初よりベストセラーとなり、少女漫画史上空前のロングセラー作品として各界から支持を受けるほか、TVアニメ化、ドラマ化、舞台化されることで知られる。
担当者は「まさに演劇を題材にした美内先生の代表作を起点に、同シアターや演劇にも興味を持ってもらえたら。『ガラスの仮面』には井の頭公園なども登場するので、女子マンガ研究家の小田真琴さんと詩人の文月悠光さんの2人を聞き手に、作品世界や吉祥寺についての話を楽しんでいただけるのでは」と話す。
12月1日14時からは、キン・シオタニさんによる小学生を対象にしたドローイングワークショップも予定する。キンさんが考案したパフォーマンス「ドローイングシアター」の手法をベースに、劇場ならではのサイズを生かしながら、最後は参加者全員で作品を作る。90分~2時間程度。定員は20人。参加費は500円。要申し込み。
「劇場は人と人が出会い、集う場所。吉祥寺にゆかりがある方のトークイベントをきっかけに、今まで知らなかったに方にも当シアターを発見していただき、さらに吉祥寺、武蔵野市の新たな魅力を発見してもらえたら」と期待を込める。
開演時間は2日=14時~、7日19時~(ともに30分前開場)。入場料は前売り=2,200円、武蔵野市民(在勤・在学可)、アルテ友の会会員=2,000円、当日=2,500円。未就学児の入場不可。