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吉祥寺の雑貨店で「音楽×アート」企画展-音楽ライブも

OUTBOUNDで開催される「OFF SEASON」展イメージビジュアル

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 吉祥寺の雑貨店「OUTBOUND(アウトバウンド)」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-27-7720)で12月5日、音楽とアートが織り成す企画展「OFF SEASON」が始まる。

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 西荻窪で雑貨店「FALL」(杉並区西荻北3)を営み、音楽活動も行う三品輝起(みしな・てるおき)さんの新作アルバム「OFF SEASON」の発売を記念し開催する同展。開催の経緯について三品さんは「OUTBOUNDの姉妹店であるRoundaboutで2002年ごろにライブをさせていただいたことがある。まだ学生上がりでフラフラしていた僕が、あの時ライブをさせてもらってなかったら、今でも音楽を作っていたかどうか怪しい。そんなこともあって、OUTBOUND店主の小林さんにはとても恩義を感じている」と話す。同作も小林さんに一番に聞いてもらったそうで、展示についても快諾してもらったという。

 展示では、同作のアートワークも担当した美術作家・武田晋一さんがアルバムに収録の20曲を1曲1曲のイメージに合わせて20個のオブジェとして表現する。「武田君のオブジェの中に、僕の音楽と似た何かを感じている。彼にはさまざまな形態のオブジェ作品があり、全体としても1個の作品としても、本当に多様な価値感を含み込んでいる。音楽でいうところの『POPさ』にも通じるような『軽やかに含み込む』感じに真骨頂を感じる」と三品さん。

 「音楽は目には全く見えないし、人に何がどう伝わっているかは非常に怪しいもの。だから、自分が信頼できる美術作家の耳から入り込んだものが、脳で変換されオブジェという形に落とし込まれるというのは、ある意味で日常ではあまり疑問を抱かない『コミュニケーションの不可能性』のようなものを露呈する作業だとも言える。だからこそ、武田君から出てくるものに違った振動で心が動かされるというのは、ちょっとした奇跡だとも思う」。

 「今回、僕のCDに15人近い音楽家が参加してくれた。その多様な価値感の集合体が、OUTBOUNDという唯一無二の空間に入り込むことになる。Roundaboutのライブから10年たって、こんな形で展示できることにとても感謝している。CDだけでは見ることのできないイメージの地点にたどり着けるよう頑張りたい」とも。

 今月9日にはアルバムにも参加している音楽家・デザイナーの青木隼人さんとスティールパン奏者の萬年将人さんによるライブも予定する。ライブは要予約。

 営業時間は11時~19時。火曜定休。同17日まで。アルバム「OFF SEASON」(RONDADE)は展示会場で先行発売し、全国発売は19日。

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