震災の影響で臨時休園していた井の頭自然文化園(武蔵野市御殿山1、TEL 0422-46-1100)が4月1日、営業を再開した。
3月17日より都立系の動物園・水族館の「恩賜上野動物園」「多摩動物公園」「葛西臨海水族館」とともに休園を余儀なくされていた同園。開園しても使用電力節減のため、当面は通常より開園時間が短縮され、計画停電や余震などの状況によっては閉園となる場合もあるという。同園の資料館、熱帯鳥温室、彫刻館(A館・B館・アトリエ館)はしばらく公開を中止する。
水生物館で予定されていた特設展示「知ってる? 外来生物」は開園と同時にスタートしたが、「ちゅう げっ歯類展」は地震で資料館のガラスにひびが入ってしまった影響で開催がさらに延期に。参加者を募集していた同展の講演会は中止にはならず、修理が終わり次第行うという。
休園中の動物の様子については、「休みの間、動物たちはのびのびしていた。ゾウのはな子も元気。園のスタッフは大掃除をしたりレイアウトの変更をしたり、普段できなかったことをしていた。春休み中にはクイズラリーの企画も用意しているので、ぜひ参加してほしい」と同園の天野さん。クイズラリーをクリアすると絵ハガキを進呈する。
同園では現在、震災の義援金も受け付けている。震災の被災者は4月10日まで、入園を無料にする。また、休園中の3月20日が「恩賜上野動物園の開園記念日」だったため4月4日に振り替え、当日は入園を無料にする。
開園時間は10時~16時。月曜休園(4月4日は無料開園)。