地球上の集合体を寄せ木法で表現-吉祥寺で柳川貴司さん彫刻展

メタセコイヤを使った柳川貴司さんの彫刻作品「すむところV」

メタセコイヤを使った柳川貴司さんの彫刻作品「すむところV」

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 地球上のあらゆる集合体を寄せ木法で表現する彫刻家・柳川貴司さんの最新作が6月23日より、吉祥寺のギャラリー「GUILD-UNIT ART SPACE(GAS)」(武蔵野市吉祥寺南町1、TEL 0422-46-1436)で展示される。

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 1957(昭和32)年生まれの柳川さんは、東海大学、教養学部芸術学科美術学課程を卒業。これまで東京を中心に個展を、岐阜や福岡、神奈川などでグループ展を行ってきた。

 生き物が生活する場をイメージし、自然と人工物の融合など地球を含め、地球上のあらゆる集合体を寄せ木法で表現するシリーズ作品「すむところ」。同シリーズは2004年ごろから制作している。今回は、メタセコイヤを使った彫刻最新作「すむところV」1点を展示する。

 今回の展示作品について、柳川さんは「鋭く切り込んだエッジと単純化された曲線とで織り成す形や、そこから生まれた木目の流れなど、木でなければできない表現を意識した作品に仕上げた」と話す。作品の大きさは、直径=約2メートル65センチ、高さ=約1メートル75センチ。

 同ギャラリーの川上登さんは「木を素材にした『すむところ』からは、そこにすむ生命を育み宇宙へと誘う『気』のパワーを感じる。まさに地球規模の『すむところ』。『木』からあふれる『気』の芸術。木の優しさに癒される作品の魅力を間近で実感してほしい」と話す。

 柳川さんの在廊予定日は、23日・26日・28日の夕方と27日。営業時間は11時~20時。今月28日まで。

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