石窯で調理したピザと焼き芋を提供する「happily pottery (ハピリィポタリィ)」のキッチンカーが3月8日~10日の3日間、東急百貨店吉祥寺店(武蔵野市吉祥寺本町2)南口に出店する。食材ではアンテナショップ「麦わら帽子」(吉祥寺本町2)とコラボする。
キッチンカー「happily pottery」に設置したペレット燃料の石窯
店主の小田嶋有希(ゆき)さんは、大学卒業後、L・リーグ(現なでしこリーグ)で2年プレーした後、渡米。アメリカプロリーグで6年間プレー後、帰国。日本で教員を20年続けた経歴を持つ。
「娘が20歳になったとき、自分の人生を見つめ直し、やりたいことをやろう」と決意。「土っぽい風合いが大好きで何度も訪れた沖縄の焼き物『やちむん』を紹介したい」と模索する中、燃料に間伐材など用いた「木質ペレット」を使う石窯と出合い、「これを積んだキッチンカーでピザなどを販売しながら『やちむん』も販売しよう」と2022年に起業した。
店名の「happily pottery」は、キッチンカーを通じて出会った人が幸せ(=happily)な笑顔になる器(=pottery)のような存在になれたらと付けた。沖縄の陶器(pottery)を知ってほしいとの意味も込めたという。
東京都立小金井公園桜まつりやBリーグ、JFL、ラグビーなどスポーツイベントでの出店を重ね、2023年9月、西東京市「MUFG PARK」で開かれた「秋のフードマルシェ」への出店がきっかけで、1月から東急百貨店への出店が決まったという。
500度の遠赤外線で焼き上げるピザはマルゲリータ、照り焼きチキンなど6種類と月替わりで「麦わら帽子」とコラボするスペシャルピザを用意。サイズは、Sサイズ(21インチ1,000円~)、Mサイズ(26インチ1,500円~)のほか、包み焼きピザ(800円)を用意。「石窯焼き芋」は「麦わら帽子」から仕入れたサツマイモを使う。他にポップコーン(400円)も。
ドリンクはホットチョコレート(500円)、ホットコーヒー、ホットゆず茶(以上400円)。ビールは缶、輸入瓶をそろえる。
「吉祥寺はセンスが良く意識の高いお客さまが多い。流行を生み出しながら昔のものと融合している。刺激的だが懐かしくて落ち着く街」と小田嶋さん。「子どもの頃から大好きな街で夢をかなえられて幸せ。気分をhappyにしてくれる吉祥寺の街にキッチンカーがなじみ、少しでも恩返しができれば」とも。
「ハピポタ号を見かけたら寄りたいと思ってもらえるよう『おいしい、かわいい、新しいサムシング』を発信するので、世代を問わず利用してもらえたら」と来店を呼びかける。
営業時間は10時~19時。4月以降も第2金曜~日曜の出店を予定。4月、5月は東急百貨店吉祥寺店内のイベントにも出店する。