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吉祥寺に糀発酵研究所のキッチンカー 甘酒スムージーや発酵バインミー販売

御殿山倶楽部の敷地内で営業するキッチンカー「糀ラボ」

御殿山倶楽部の敷地内で営業するキッチンカー「糀ラボ」

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 味噌などを製造・移動販売する「糀発酵研究所」のキッチンカーが吉祥寺・井の頭自然文化園脇の八丁通り沿いに建つ御殿山倶楽部(武蔵野市御殿山1、TEL 080-3435-0520)の敷地内で販売を始めて3カ月が過ぎた。

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 同社はオーナーシェフの菖蒲花奈さんが和食を学ぶ中で魚のおろし方を勉強しているとき発酵の仕方と出合い、「こうじの持つ力に心を動かされた。栄養があり、漬け込むだけで素材がおいしくなるという昔の人の教えをこうじ発酵食の提供を通じて伝えたい」と2015年4月に立ち上げた。マルシェに出向いたり「糀ラボ」が愛称のキッチンカーで販売したりしてきたが、9月に法人化すると同時に「生きている菌」をテーマとしたランチ(3,500円)、アフタヌーンティー(3,000円)を1日2人~8人の完全予約制で提供するカフェを御殿山倶楽部内にオープン。市ヶ谷や南青山などで移動販売していたキッチンカーを「宣伝にもなる」と敷地内に固定した。

 無添加、無糖、非加熱で「通常の甘酒の2倍以上のアミノ酸を含む」(東京農業大学調べ)自家製こうじ甘酒を「作りたての生きている菌が生きたまま入っている状態でお客さまに届けられるから」とキッチンカーで販売することを選んだ菖蒲さん。「甘酒の良さを時代とともに形を変えながら残す」ために飲みやすくアレンジした「甘酒スムージー」(ビーツ、ゆず、アップルジンジャー各600円)を提供。12月はホットのみだが、気温に合わせてアイスと両方用意する。「甘酒に合う食べ物」として発酵食品のなますを使うベトナムのサンドイッチ「発酵バインミー」(700円)を販売。米粉のフランスパンには塩こうじ漬けの肉と甘酒で作った大根とニンジンのなますにしょうゆこうじと蜂蜜のソースを挟んだ。他に、てんさい糖で作った無農薬梅の酵素ジュース(600円)など。

 菖蒲さんは「吉祥寺通りから一本入った場所にあるので、オープンのときは知り合いの来店が多かったが、3カ月過ぎて知らない人も来るようになった。地元の人しか通らない道沿いだが、人の流れはある。壁のチラシを見て、近所の人が来るようになり、リピーターも増えた」と話す。

 「これからは地域とつながる場所となりたい。敷地内の庭先でマルシェを開催し、自分が選んだ自然派のコーヒーや野菜を販売できたら」とほほ笑む。

 営業時間は、カフェ=11時30分~14時(ランチ)・15時~17時(アフタヌーンティー)。月曜・第2日曜・第4日曜定休。キッチンカー=10時~16時。土曜のみ・日曜不定休。雨天休み

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