日本のかんきつ類を季節に合わせて使ったフレンチを提供するビストロ「NERORI(ネロリ)」(武蔵野市吉祥寺南町1、TEL 0422-40-0331)が9月8日で5周年を迎えた。
経営はフードビジネスや店舗デザイン、コンサルティングなどを展開する「socia」(吉祥寺南町1)。同店ではメニュー開発、ロゴなどグラフィックデザイン、店舗デザインなど総合プロデュースを手がけた。
同社社長で同店運営を担当する前澤邦夫さんが、学生時代に過ごした吉祥寺を選んでオープンした時はイタリアンだった同店。昨年7月、店内を改装。シェフを変更し、フレンチを中心に創作料理を提供する店として新たにスタートした。前澤さんは「コロナ禍では市場の変化への対応に苦労した。5年続いたのは、環境と時代に応じて、ブランディングの変更や企画ができたから」と振り返る。
グリーンをポイントに使った店内には、テーブル席とカウンター席、奥にもカウンター席や個室、テーブル席を備え、表通りに面した場所にはテラス席を用意する。
1カ月ごとに変わるメニューは、季節のかんきつとハーブサラダ(968円)、白レバーのムース、イチジクバターとクルミのサブレ(748円)、カツオだしを加えた西洋風茶わんし「フラン」と魚介スープ(1,628円)、茨城県産のレンコンを餌にして育った陸鴨ロースの炭火焼き、陳皮とオレンジのソース(4,158円)、NERORIのチーズスフレオムレツ、季節のかんきつバターソース(2,078円)など。ランチ限定で、前菜、ハーブサラダ、パン、魚料理、肉料理、デザート、ドリンクのコース(3,960円)を用意する。
ドリンクは自家栽培のリンゴを使うカモシカシードル醸造所(長野県伊那市)のシードル(ランチ880円、ディナー990円)、料理や季節に合せて日替わりで用意するグラスワイン(825円~)、シューガルデンホワイト生ビール(990円)など。ソフトドリンクは富士スパークリングウオーター(660円)、自家製ジンジャーエール(770円)などを提供する。
「先祖代々のルーツとなる長野県鬼無里の食材とフレンチを融合したビストロカフェ『KINASA(キナサ)』を2店舗目として8月、西荻窪にオープンしたばかり」と話す前澤さん。「れから何年も営業できる店にしたい。吉祥寺からカルチャーを発信できるような店になれたら」と意気込む。
営業時間は、11時~15時30分(ランチ)、17時~22時(ディナー)。