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吉祥寺・弁天通りに居酒屋「呑楽Neko」 小学校の同級生3人が切り盛り

弁天通り沿いで営業する居酒屋「呑楽 Neko(のらネコ)」の猫の看板と入り口

弁天通り沿いで営業する居酒屋「呑楽 Neko(のらネコ)」の猫の看板と入り口

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 小学校の同級生3人が切り盛りする居酒屋「呑楽Neko(のらネコ)」(武蔵野市吉祥寺南町2、TEL 0422-66-2080)が井の頭通りと末広通りをつなぐ弁天通り沿いにオープンして、6月30日で3カ月を迎える。

異なるテイストのテーブルと椅子を配した「呑楽Neko」の店内

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 吉祥寺で2017(平成29)年から古着店「Boogie(ブギー)」(吉祥寺本町1)を経営する「のうち」代表で、新潟県糸魚川市出身の野内由太郎さんが店主を務める同店。同社所属でホールとドリンクを担当する店長の富田康文さんは野内さんと同じ小学校の同級生で、2018(平成30)年ごろから3年間ほど古着店を手伝った経験を持つ。「店が軌道に乗ってきたとき、野内さんから『古着店の経験を生かした飲食店を吉祥寺に開きたい』という話しがあり、出店を考え始めた」と富田さん。場所は吉祥寺ではなかなか見つからず、高円寺までエリアを広げて1年ほど探していたところ、空き物件が出たので「パッと決めた」という。決め手は「井の頭通りと末広通りの間にあり、中2階ながら店一面が窓なので、外から見つけやすいところ」だと話す。

 飲食店の立ち上げに当たり、冨田さんは、同じ小学校の同級生で、軽井沢の会員制ホテルで9年間料理人を務めた磯谷美雅子さんをシェフとして招いた。

 店名の「呑楽 Neko」は、「野内さんが猫を飼っていたこともあり、猫は人やものを呼び寄せるので縁起がいいことから、野良猫のように自由気ままに店での時間を楽しんでほしい」との思いから付けた。「吉祥寺の街に合っていたようで、名前を見て猫好きが来店するとは予想しなかった」とも。猫をモチーフにしたロゴマークは、スタッフが知人から紹介されたドイツ留学中のイラストレーターIku Sasajimaさんが手がけた。

 店舗面積は約10坪。店内は「新しい物の中に古き良き物の雰囲気を感じてもらえるように」と、内装会社と野内さんを中心にみんなでデザインを考えた。席数はカウンター4席、「どんなシーンでも使えるように」異なるテイストのテーブル5卓と椅子10脚を用意。窓側にテーブル1卓とソファ2席を備える。

 メニューは、新潟県糸魚川市直送の季節の魚を使ったメイン料理「NekoのSpecial Poisson(スペシャルポワソン)」(1,830円)。今の時期はさっくり揚げたメバルにアサリのソースをかけた「メバルのベニエアサリのアッサリソース」を提供する。他に新潟産のフルーツトマト「とマとマとマと」を使った「冷やしとマとマとマととゴロゴロタマネギドレッシング(600円)、麩の上に豚のリエット、トマトとオリーブをのせたピンチョス(1本150円、2本から)など。磯谷さんが「特産のベニズワイガニを特産のご飯と一緒に提供したい」と考えた「カニぎり」(870円)も用意。皿に敷いたのりの上に飯とカニのほぐし身をのせたおにぎりは「最初はおにぎりとして食べれないくらいにカニがのってるので、まずカニだけをしょうゆで少しずつ味わっていただくのがお勧め」だという。

 ドリンクは自家製レモンペーストを使った「すりおろし!至極のレモンサワー」(650円)、水曜日のネコ、マンダリンのシロップと炭酸、サンショウを振りかけた焼酎ベースカクテル「マンダリンとさんしょう」(以上700円)など。ワインや日本酒も提供する。

 「まだオープンして3カ月だが、若い世代の方を中心に幅広い世代の方が利用してくれる。少しずつ認知度が上がってきているのを感じる」と富田さん。「以前は30年続く和食店だったので、その頃のお客さまが来てくれるのもうれしい」とも。「照明は控え目にして落ち着いた空間を演出している。大人な雰囲気を楽しめるので、猫のように自由気ままにフラッとち寄ってもらえたら」と来店を呼びかける。

 営業時間は18時~24時(土曜・日曜・祝日は17時~)。

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