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吉祥寺のケーキハウス「レモンドロップ」がはなぶさ画廊とコラボ店 中道通りで

中道通りにオープンした「レモンドロップ はなぶさ画廊店」 の外観 ガラス張りで明るい基調の本店とは趣が異なる

中道通りにオープンした「レモンドロップ はなぶさ画廊店」 の外観 ガラス張りで明るい基調の本店とは趣が異なる

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 吉祥寺で1980(昭和55)年から営業するケーキハウス「レモンドロップ」が画廊とコラボしたテークアウト専門の「レモンドロップはなぶさ画廊店」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-23-0578)を中道通り沿いにオープンして3カ月を迎える。経営はジャズバー「Funky (ファンキー)」やジャズクラブ「SOMETIME(サムタイム)」を営業する麦(吉祥寺本町1)で、2号店となる。

「シャポールージュ」に飾っていた絵の展示に合わせ復刻して販売するババロア

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 店名の「レモンドロップ」はミュージカル映画「オズの魔法使」の劇中歌「虹の彼方に」の一節「虹の彼方のどこかに子守唄で聞いた国があって、そこでは悩みはレモンドロップのように溶けていく」から付けた。「楽しい時だけでなく、悩みや辛いことがある時はレモンドロップのケーキを食べて、悩みや嫌なことを溶かしてしまいましょう」との思いを込めたという。

 同社社長の野口満理子さんは、「中道通りにはかねてから興味があり、2号店の場所にと物件を模索していたところ、アンティークの家具や照明器具など独特の世界観を持つはなぶさ画廊のたたずまいに引かれて、コラボでの出店を決意した」と話す。

 画廊スペースは店に向かって左側に窓を設けた。1回目の展示は7月11日から。満理子さんの強い希望で2017(平成29)年に56年営業の歴史に幕を閉じた吉祥寺の洋食店「シャポールージュ(旧バンビ)」に飾られていた織田廣喜画伯の絵を選んだ。「閉店から誰の目にも触れず眠っている絵に申し訳ないとの思いがある」と満理子さん。会期は2カ月で、終了日は未定だが、期間中は50点以上ある中から順次掛け替えていく。「織田画伯の絵は『赤い帽子の少女』が有名だが、最初の1枚は帽子屋さんで帽子を見ている少女がいて、そこに赤い帽子があるというストーリーのある絵。道行く人はぜひ目を止めてほしい」と来店を呼び掛ける。

 店舗面積は9坪。店に向かって右側の窓には、昭和初期のタバコケースをディスプレー棚として置いた。黒塗りの柱には金字で「檸檬雫英画廊店」と「しゃれで描いてみた」とほほ笑む。

 シューケースには本店で14種類ほど販売する中から選んで、バナナクリームパイ(518円)、ブルーベリータルト(583円)、レモンパイ、ガトーショコラ(以上594円)など常時8種類のケーキをそろえる。絵の展示期間中は「シャポールージュ」のメニューだったババロア(350円)を販売。今後は展示する絵からイメージを膨らませて創作する新作ケーキなどを提供していくという。他に武蔵野市のお土産「むさしのスーパープレミアム」認定(2021年)のレーズンサンド(300円)、 レモンゼリー(378円)、フィナンシェ(バニラ、ショコラ、抹茶3枚入り698円)、缶クッキー(864円)など。

 「中道通りには個性のあるお店が並んでいて雰囲気がある」と満理子さん。「この通りの画廊の中に41年前から作っているケーキと新しいお菓子を並べて販売する。今までとはちょっと違うレモンドロップにしていけたら」と意欲を見せる。

 営業時間は11時~20時。

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