吉祥寺東部エリアの活性化を図る土台として、武蔵野市開発公社(武蔵野市)が吉祥寺「イーストサイドアクティベーション」プロジェクトを立ち上げ、3月22日、街の魅力などを伝える同名のウェブサイトを開設した。
店のスタッフが動画に登場し、店や街の魅力を伝える「イーストサイドの店舗紹介」
同社は都市再生推進法人として、「より良きまちづくりに必要なことは何か」を考えながら、これまで吉祥寺のまちづくりを進めてきた。その一環としてハモニカ横丁内の空き地スペースを貸し出す「チャレンジマルシェ」、商業施設「コピス吉祥寺」内にオープンした貸しギャラリー「ペニーレーンギャラリー」などを手掛けるほか、昨年は「青空サロン」と題し、吉祥寺に関わる人を招いたトークイベントなども行った。
同プロジェクトが紹介する吉祥寺の東側エリアは、飲食店、雑貨店、ライブハウスなどの店舗のほかに「本町コミュニティセンター」や「吉祥寺図書館」「吉祥寺シアター」といった公共施設が立ち並ぶ。まちづくり課の折本良二さんは「魅力的な店も多く、吉祥寺の中心とはまた違った落ち着いた雰囲気もありながら知る人ぞ知るエリアとなっていた。よりさまざまな人に知ってもらい、足を運んでもらえたらと考え、同エリアを『イーストサイド』と名付け『アクティベーション(活性化)』させる活動としてプロジェクトをスタートした」と振り返る。
ウェブサイトのトップ画面にも掲げるロゴは、東側エリアの「個性的な店と通り」をイメージし、地図をモチーフにそれぞれに異なるフォントを線がつないだデザインになっている。同エリアの歴史のほか、吉祥寺で生まれ育ち、現在「吉祥寺東部地区まちづくり協議会」会長を務める小松由美さん、「吉祥寺シアター」の大川智史さん、「吉祥寺図書館」館長の木谷真貴さんが、街の魅力や施設の特色などを紹介するインタビューも掲載する。
「イーストサイドの店舗紹介」では、同エリアの店舗の人々が動画で店内の様子やお薦めの商品などを紹介する。「動画からはオーナーやスタッフの人柄や思いも伝わってくる。今後、動画や街の魅力を伝えるコンテンツを増やしながらサイトを育てていきたい。今まで気になっていた店に遊びに行ったり、知らなかった店を発見したり、街を楽しむきっかけになれば」と期待を込める。