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吉祥寺「古書防破堤」が1周年 10坪の店内に古書1万冊

中道通りに置かれた「古書防破堤」への案内看板

中道通りに置かれた「古書防破堤」への案内看板

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 吉祥寺の中道通りから一本入ったビルの2階で古書を販売する「古書防破堤(ぼうはてい)」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-57-3270)が1月22日で1周年を迎える。

外階段を上ったビルの2階にある入り口 古書がジャンル別に並ぶ

 吉祥寺在住の店主、堤雄一さんが書店経営の経験を生かして、「本を中心とした文化的な場を立ち上げたい」と始めた同店。東京にはさまざまな文化的スペースがあり、下北沢などでも物件を探したが、経営の条件を考えて吉祥寺の同所を選んだ。店名の名付け親は、知人で作家・批評家の佐々木敦さん。壊れつつある「文化」を押しとどめる場所にしたいという思いを込め、苗字の「堤」を入れて付けたという。

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 古書はオンラインショップでも販売するが、「ネットの時代でも本を見に来てほしい。実店舗には本棚を見て回る楽しさがある」と堤さん。「場」があることで、「本に対しても、人に対しても偶然的な出合いが起こりえるかも」と話す。

 10坪の店内には1万冊弱をそろえる。主なジャンルは、近現代文学、文芸批評、海外文学、哲学、現代思想、映画、音楽など。吉祥寺には「アップリンク吉祥寺」「吉祥寺シアター」があり、ライブハウスも多い。「吉祥寺で映画や演劇、音楽などを楽しんだ後、芸術に関連する本を探しに立ち寄ってほしい」と映画や音楽関係の古書を豊富にそろえる。「吉祥寺の街に合わせて個性のある品ぞろえにしたい」とも。

 オープン直後の昨年4~5月はコロナの感染拡大で発令された緊急事態宣言の影響を受けて1カ月半の休業を余儀なくされた。今回は休業要請もなく、協力金も出ないので店は休まないという。「オープン当初はSNSなどで知り、吉祥寺以外から来店してくれるお客さまも多かったが、現在は少なくなっている」と堤さん。「2度目となる緊急事態宣言下での厳しい状況をまずは乗り越えたら、本の質、量を充実させたい。そして読書会などのイベントを開いて、店が知的交流の場となるように育てていきたい」と意気込みを見せる。

 営業時間は12時~19時。木曜定休。コロナの影響により、当面はこの閉店時間となる。

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