吉祥寺の名所や名物を、絵札とともにユニークなフレーズと解説で紹介する「吉祥寺かるた」の第2版となる「吉祥寺かるた ver.1.1」が12月22日に登場する。「ゆ」の札と一部の読み札、パッケージが新しくなる。
井の頭公園のスワンボートや、吉祥寺の名店をモチーフにした「キチモンシール」
2019年12月、地元のデザイン会社「クラウドボックス」が街への感謝を込め制作した同カルタ。社長の徳永健さんは「じわじわ広まればと思っていたが多方面で話題にしていただき、この1年で初版はほぼ完売した。街の魅力を多面的に伝え、地域を活性化するプラットフォームにもなり得るかるたの力を改めて感じた」と振り返る。
初版の「ゆ」の札に描かれていた店舗が閉店したことに伴い、前回同様10月にSNSを通じて新しい「ゆ」の読み札案を募集した。徳永さんは「街の姿が変化すると共に、かるたも進化していければと考えた。バージョンアップが繰り返され新旧の札が増えていくと、後に俯瞰して見た時に、時間軸を持ったかるたとしてより『活きた吉祥寺の魅力』を伝えることもできるのでは」と話す。
合わせて「ゆ」の読み札、絵札だけが入った「吉祥寺かるた進化パック2021」(300円)も用意する。同パックには付録として、今回新たに制作した「キチモンシール」と「吉祥寺かるたクイズ」が付く。「徐々に増えていくものが作れたら楽しいと考え、吉祥寺の名所・名店を、その個性そのままにモンスターで表現した。スマホなどの持ち物に貼れば『いつでも吉祥寺を携えて歩ける』という思いも込めた」と徳永さん。シールは「プリンススワン」「いせやどん」「ジュズメンチ」の3種類の中から1枚が入る。
「シールの裏に書かれた説明や風景紹介を読んでモンスターゆかりの場所を探したり、コレクションしたり交換するなど、かるた以上にコミュニティーを育てるツールにもなれば。進化したかるたやシールを通して、吉祥寺をもっと好きになってもらえたら」と期待を込める。
価格は2,000円。ウェブサイト「ぺろきち商店」で販売する。