吉祥寺の元町通り脇の路地でカジュアルフレンチを提供する「ブラッスリー・エディブル」(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-23-3903)が現在、通常価格4,000円のA4ランク黒毛和牛料理を1,800円とした「三方良し」プランを提供している。
「三方良し」プランを案内するブラッスリー・エディブルの入り口
コロナの影響で行き場を失ったオリンピックに向けて育てられた和牛を本店のフレンチレストラン「TERAKOYA」が乙川畜産食品(港区)から仕入れ、同店がオリジナル料理に仕立てて提供する同プラン。6月18日まで店長を務め、8月オープン予定の新店「SUD(スッド) Restaurant TERAKOYA アトレ竹芝」(港区)の店長に就く料理長の三代学さんは「コロナ禍の中でレストランを陰で支えて下さる皆さんも私たちと同じように大変苦労している。今できることは何だろうか」と苦悶し、思いを巡らせた。「お客さまが喜び、取引業者のお手伝いもでき、私たちも営業を続けていける取り組みができたら」とたどり着いた答えが「お客さま良し」「生産者良し」「店も少しだけ良し」の「三方良し」のプランだという。
メニューはコースで「A4ランク黒毛和牛フィレ肉フォアグラのロッシーニ、トリュフのマッシュポテト添え」の他に2品から4品を自由に選ぶ。アラカルトは冷たい前菜が米沢牛ハツ、レバーの低温調理、ツブ貝・イカ・野菜のマリネ、マグロのマリネニース風サラダ、鴨・シェーブル・ナッツのサラダほか。温かい前菜が穴子と季節野菜のフリット、タルトフランベロワール、子羊の3種盛り合わせほか。魚は「本日の鮮魚」(ポワレまたはエチュベスープ)。スープは栗とキノコのポタージュ。デザートがフランス菓子盛り合わせ、リンゴのクラフティ、ピスタチオのアイス添えほうじ茶のムースとゆずのマカロンほか。Aコース2品=3,400円、Bコース3品=4,200円、Cコース4品=5,000円(以上、全て税別)。
ウィズコロナで飲食店の営業が厳しさを強いられる中、「三方良し」の提供を引き継ぐのは新店長に就任した原光(はらひかる)さん。1993(平成5)年3月、高校生のとき最初にアルバイトで働いた「TERAKOYA」のオーナーシェフ、間(はざま)光男さんと、昨年12月まで10年間マネジャーを務めた大阪の「ミチノ・ル・トゥールビヨン」(大阪市福島区)のオーナーシェフ、道野正さんが昨年10月、函館で開かれた「世界料理学会」で偶然出会い、その縁で25年ぶりに「TERAKOYA」での仕事に復帰した。「東京での自身の再生と合わせて、店を責任者として盛り上げてほしいとの期待に応え、お越しになるお客さまに喜んでいたたく接客をしたい」と意気込む。
営業時間は11時30分~14時30分(ランチ)、17時30分~22時(ディナー)。火曜、第1月曜定休。