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吉祥寺に炭火焼きハンバーグの専門店 無料で羽釜炊きご飯お代わり

吉祥寺第一ホテル西側の路地に店を構える挽肉と米の外観 右はひき肉を作る「ひき場」

吉祥寺第一ホテル西側の路地に店を構える挽肉と米の外観 右はひき肉を作る「ひき場」

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 国産牛肉100%の炭火焼きハンバーグと羽釜で炊いたご飯をセットで提供する「挽(ひき)肉と米」(武蔵野市吉祥寺本町2、TEL 0422-27-2959)が6月1日、吉祥寺第一ホテル西側の路地沿いにオープンした。

「焼き場」の炭火で調理されたハンバーグ

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 本来であれば4月20日にプレオープンして6月1日のグランドオープンに向け、炭焼きのスキル向上やサービスの流れを整えるなど開店への準備を進めるはずだった。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、4月7日、東京に緊急事態宣言が発令されたために店を開けられず、対策のため「エアオープン」と称してフェイスブックなどのSNSで「店内ツアー」を始めた。ハンバーグの焼き場やご飯の炊き場、炭焼きの煙を逃すための巨大な煙突の様子などを映像で伝えてきたという。店内での営業はできなかったが、4月22日から店の設備を使って焼き上げたハンバーグをテークアウトの「挽肉と米BOX」弁当として販売し売り上げ減をしのいできた。

 店名は、どんなときにご飯がおいしいかを突き詰めて考えたら、「焼きたての肉と炊きたてのご飯がシンプルにおいしい」にたどり着いた。挽肉=ハンバーグ、米=ご飯。それをシンプルに店名にした。

 店を取り仕切る店長で、スタッフから「大将」と呼ばれる長瀬太一さんは「グランドオープンすると、SNSで店を知ったお客さまが詰め掛けてくれた。必要な分だけの肉をひいて準備したハンバーグが早い時間に売り切れる日が続いている」と話す。

 店舗面積は18坪。U字型のカウンターが2つあり、席は各10席だが、ソーシャルディスタンスの距離を保って営業。中に焼き場があり、客の目の前で炭火を使って焼き上げたハンバーグを提供する。

 注文は店内の自動券売機で食券を買うスタイル。メニューは挽肉と米定食(1,300円)のみで、炭火焼きハンバーグ(1個90グラム3個まで)、羽釜炊きご飯(お代わり無料)、日替わりみそ汁、自家製ポン酢と鬼おろし大根、生卵(1人1個まで無料)。ドリンクは、キリンラガービール(ボトル)、朝倉ハイボール(各600円)、本日の日本酒(800円)、ノンアルコール(500円)など。

 カウンターの上には、自家製調味料の青唐塩レモン、モウさんの薬念(ヤンニョム)などと「ご飯とお肉のオトモ」の白菜の梅酢漬け、食べるしょうゆ、引き出しには皿や箸、ナプキンなどをセットし、セルフで利用する。

 提供するのは「山本のハンバーグ」(吉祥寺本町)で使っているパテだが、店内で毎朝牛肉をひいて作る。4つの羽釜で炊く米は、富山県産こしひかり。「おいしいご飯」を提供するため2週間ごとに変えるという。

 「近所の人もいれば、学生さんもいる。客層が多彩なところが吉祥寺らしさかなと。店が慌ただしくなっても『ひきたて、焼きたて、炊きたて』の『3たて』を守って商売したい」と長瀬さん。「ここは裏路地だが、たたずまいに雰囲気がある。訪れた人が他の店にも目を向けることで、このエリアを活気づけたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は11時~15時、17時~21時(売り切れ次第終了)。水曜定休。

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