武蔵野市立吉祥寺図書館と同吉祥寺美術館が共同で、子どもたちが感染症予防に取り組めるよう、絵本のキャラクター「どんくまさん」によるメッセージ動画を制作・公開した。
武蔵野市立吉祥寺図書館×吉祥寺美術館でコラボ 「どんくまさん」動画制作
「どんくまさん」は絵本画家・柿本幸造さんが手掛けたシリーズの絵本に登場するキャラクター。愛らしい姿が子ども大人を問わず、幅広い世代から人気がある。動画は「どんくまさんからのおねがい」と題し、図書館や美術館に来館した際、また、これからの生活の中で基本的な感染症予防に子どもたちが取り組めるよう、手洗いやマスク着用、健康管理の大切さを「どんくまさん」が伝える内容となっている。
同図書館担当の杉村さんは「3月に当館で予定していた『どんくまさん』の人形劇は、当館と吉祥寺美術館とがコラボレーションして行う市立図書館イベントだった。人形劇が中止になり、図書館や美術館に来ていただけない期間が続く中、自宅からでも利用できるサービスの一つとして、今回の動画を制作した。子どもたちに元気に楽しく図書館や美術館をまた使ってもらえるよう、『どんくまさん』にメッセージを伝えるお手伝いをお願いした」と話す。「NHKの番組などで活躍されている山田はるかさんによる人形操演なので、『どんくまさん』の愛らしい表情や仕草も見どころ」とも。
吉祥寺図書館は一部利用制限を設けて6月15日に開館した。吉祥寺美術館も開館。両館とも新型コロナウイルス感染症への対策を講じながらの開館となる。
「利用者の方が通常通り利用いただくには、もう少し時間がかかるが、今回の動画制作は、新しいサービスの形を考えていくきっかけになると思う。安心して利用できる状態になるよう準備を進めていく。中止になってしまった人形劇も、いつか改めて実施したい。その時はぜひ参加いただければ」と呼びかける。