吉祥寺駅南側、弁天通り沿いにある器をメインとしたセレクトショップ「kahahori(かはほり)」(武蔵野市吉祥寺南町2、TEL 0422-90-7081)で3月14日に陶芸家・阿部慎太朗さんの個展が始まったが、初日に作品の9割以上が売れ、2日目の夕方には完売したため予定していた22日より早く個展が終了した。
企画は店主の上松美保さん。同店での阿部さんの個展は2018年以来2回目となる。初日は阿部さんが在店し、近年阿部さんのファンが急増していることもあることから、混雑を予想して入店整理券を配布し、購入点数も制限した。
香川県高松市出身の阿部さん。現在は茨城県笠間に工房を構え「100年後、アンティーク食器として流通できるもの」を目指して制作に取り組んでいる。今回は檸檬(れもん)柄の絵付けのものをはじめ、グレーや黄磁(おうじ)の花形リムレリーフ皿など400点近くを並べた。「花冠やリリーなど植物のデザインモチーフを繊細なレリーフで表現された器。シンプルかつロマンチックで日常を潤すささやかなぜいたくをもたらしてくれる」と上松さんは作品の魅力を話す。
同店の次の企画展は5月を予定。