「三鷹の森ジブリ美術館」(三鷹市下連雀1)が選んだアニメーション作品を上映する毎年恒例の「アニメーション古今東西 その17」が3月7日、「三鷹市芸術文化センター」(三鷹市上連雀6)星のホールで開催される。市政施行70周年を記念する「三鷹の森アニメフェスタ2020」の一環。
「人魚姫」(イワン・アクセンチュク/1968年/29分/ソ連) ©SMF/MOVCO
2部構成で、第1部は「海を描いたアニメーション」をテーマに、国内外の短編アニメーションを上映する。スタジオジブリの西岡純一さんは「毎年テーマを決めて短編作品を選んでいる。今年は、イワン・アクセンチュク(ソ連)の『人魚姫』という素晴らしい作品に出合ったので、『海』をテーマに決定し、そのほかの作品をいろいろな時代の作品から選んだ」と話す。
「『海獣の子供』主題歌:米津玄師『海の幽霊』MV」は長編映画のアニメーションと、米津玄師さんが書き下ろした主題歌が融合した4分のミュージックビデオ。ほかに日本の作品から「つみきのいえ」(加藤久仁生さん)、「人魚」(手塚プロダクション)、「幽霊船」(大藤信郎)、アメリカの「An Object at Rest」「トムとジェリー海の底すばらしい」を予定する。
第2部は「ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん」を上映する。19世紀のロシア・サンクトベテルブルグを舞台に、貴族の娘サーシャが1年前に北極航路の探検に出たきり行方の分からない祖父を探す旅に出る物語。「生前、高畑勲監督が気に入って、公開するに値する作品なのに国内で配給会社が決まらないことを不満に思っていた作品。ようやく昨年小規模だが公開され、三鷹でも紹介できたらと考えた」と西岡さん。
上映後は、七大陸最高峰日本人最年少登頂者で、現役大学生の南谷美鈴さんに上映作品と、自身の冒険体験などの話を聞くトークショーを行う。聞き手はフリーアナウンサーの小島一宏さん。
開催時間は第1部=10時30分~12時30分ごろ、第2部=14時30分~17時ごろ。事前申込制で、各部とも200人を無料招待する(申し込み多数の場合抽選)。先着制で当日席あり。応募ははがきでの郵送のみ。締め切りは2月21日(必着)。
※上記のイベントは新型コロナウイルス対策により中止となりました。(2月25日発表)