「吉祥寺ダンスLAB.(ラボ) vol.2」が来年1月25日・26日の2日間、吉祥寺シアター(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-22-0911)で開催される。タイトルは「サーチ」。
テキストを手掛ける額田大志さん(写真 ©コムラマイ/タカラマハヤ)
今まで出合うことのなかった才能を結び付け、クリエーションを通じて化学反応を引き起こすことで、新たなダンスの展開や可能性を模索する同企画は、今年3月に第1弾公演が行われた。「ダンス」と「音楽」のコラボレーションをテーマに、ダンサーで振付家の北尾亘さんと、パーカッショニストのASA-CHANG(あさちゃん)さんが出演した。
担当者は「初めて出会う2人による共同創作は想像を超えて発展していき、今までにない舞台の使い方や観客へのアプローチなど、シーンごとに劇場やダンスの新たな展開をお客さまに感じていただくことができたのではと思う」と振り返る。
今回は振付家でダンサーの岩渕貞太さんと、作家・演出家・音楽家の額田大志さんがコラボし、「ダンス」と「テキスト」をテーマに、「身体と言葉の関係性を巡る」という。担当者は「前回の『化学反応』とは少し趣向が変わり、タイトルの通り岩渕さんと額田さんが協働してさまざまに『サーチ』を重ねていくコラボレーションとなるのでは」と話す。
岩渕さんは玉川大学で演劇を専攻し、並行して日本舞踊と舞踏を学ぶ。2007(平成19)年から2015(平成27)年まで故・室伏鴻の舞踏公演に出演し、深い影響を受ける。2012(平成24)年、横浜ダンスコレクションEX2012で「Hetero」(関かおりさんと共同振り付け)が在日フランス大使館賞を受賞した。
額田さんは1992(平成4)年東京出身。東京芸術大学在学中に8人組バンド「東京塩麹」を結成。2017(平成29)年にはファーストアルバム「FACTORY」をリリースし、翌年「FUJI ROCK FESTIVAL'18」に出演する。演劇カンパニー「ヌトミック」の結成や、初の小説作品「トゥー・ビー・アニマルズ」の発表など多岐にわたり活動を行っている。
担当者は「ダンサー、振付家、作家、音楽家、そして個人としての2人がダンスとテキストを軸に、それらの関わりやその先の可能性を探る。プレ稽古を終えた現時点でもどんな作品が生まれるか未知数で、私たちもワクワクし続けている。額田さんが当公演のために書き下ろすテキストを基に、岩渕さんが創作するダンスのコラボレーションを多くの方に見ていただけたら」と来場を呼び掛ける。
開催時間は25日=19時~、26日=14時~(受付開始は60分前)。両日ともアフタートークを行う予定。チケットは前売り=2,700円、当日=3,000円、29歳以下=2,000円、高校生以下=1,000円(全て日時指定、全席自由、整理番号付き)。未就学児入場不可。