郊外において暮らしを豊かにする事業の創出を目指す「まちのインキュベーションゼミ#1」が12月15日から、武蔵野プレイス(武蔵野市)、東小金井高架下施設(小金井市)などで開催される。
多摩地域において創業支援などを行うタウンキッチン、JR中央線の沿線価値向上を目指すJR中央ラインモール(以上、小金井市)、地域密着型の金融機関、多摩信用金庫(立川市)が主催する。3者は8月から同地域を中心に、空き家や空き地を生かした郊外まちづくりに関する創業支援に取り組んできた。
第1回となる「まちのインキュベーションゼミ」は「『食べる』と『まち』のいい関係」をテーマに、公開講座、個別ゼミ、プレゼンテーションなどの全体ゼミを3月15日まで複数回行う。担当者は「『食』は、ビジネスや小商いを始めたり、今ある事業を新たに展開させたり、あるいは地域を盛り上げる事業を応援したいという方にとっても、身近で非常に取り掛かりやすいと考え、テーマに設定した」と話す。
フードビジネスの実践者や起業家だけでなく、事業やプロジェクトのアイデアを構想中の人、食を通じて地域問題を解決したいと考えている人、テーマに興味関心のある人などに参加を呼び掛ける。「創業スクールは座学メインとなることも多いが、チームになって取り組み、実践まで行うところが特徴。説明会には、予想以上に多くの方が参加くださり、『具体的なアイデアはないけれど参加していいか』といった心配をお持ちの方も多数いらした。1人では前に進められないプロジェクトを仲間と共に前に進める場として、仲間をつくる機会としても参加いただけたら」と担当者。説明会は12月3日・6日(共に14:00~)にも行う。
初日の15日10時~12時30分に武蔵野プレイス4階フォーラムAで行われる公開講座は、誰でも参加できる。クラフトビール「COEDO」のファウンダー・CEOの朝霧重治さんの基調講演ほか、全国フードバンク推進協議会事務局長の米山広明さんによるパネルトークなどを通じて、実践者が持つ問題意識や着目していることなどを探り未来へのビジョンを描く。定員は先着50人。参加費は1,000円(ゼミ参加者は無料)。
ゼミの定員は20人(応募者多数の場合は選考)。参加無料。申し込みは今月8日まで。