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ゴミ処理の様子を眺めながら楽しむ「ごみピットバー」、まちづくり大賞奨励賞受賞

「ごみピットバー」では、ごみ処理の様子を眺めながらお酒を楽しめる

「ごみピットバー」では、ごみ処理の様子を眺めながらお酒を楽しめる

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武蔵野市のごみ処理施設・武蔵野クリーンセンター(武蔵野市緑町3、0422-54-1221)で昨冬に期間限定で催された「ごみピットバー(gomi pit BAR)」が、日本観光振興協会などが主催する「第13回産業観光まちづくり大賞」の奨励賞を受賞した。「ごみ」と「観光」という異色の組み合わせが高く評価され、ごみ処理問題を抱える他地域のモデルとなってほしいという願いも込めて今回の受賞に至った。

廃棄予定のゆずなどを使用した「廃(はい)ボール」を提供する

 バーは環境問題と観光を組み合わせた「エコツーリズム」の試みとして、武蔵野市と同市観光機構が企画した。昨年12月から今年2月まで計5回開き、約250人が参加した。

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 開催日には2階の見学者コースの一角にバーカウンターを特設。バンド演奏によるジャズ音楽が流れる中、廃棄予定の食材を用いたカクテルなどを飲みながら、ごみ処理の様子を眺めることができる。焼却前のごみが投入される深さ23メートルのピット(穴)をガラス越しに一望でき、左右四本の爪を持った巨大なクレーンが多量のごみをつかんでは放す作業が眼前で観察できる。

 担当者は「食品ロス問題を考えてほしい」との思いで、規格外で捨てられるゆずなどの果物を利用したカクテル「廃(ハイ)ボール」など市内のシェアキッチン「ミドリノ(MIDOLINO_)」(緑町1)考案によるユニークなメニューをそろえた。お酒は有料。バータイムは一時間ほどで終了し、後半は見学者コースの視察で、参加者はごみ処理工程を見て回る。

 同市ごみ総合対策課クリーンセンター係建設担当主査の関さんは「ごみピットは、ごみクレーンがごみをかき混ぜ、焼却炉に投入する様子を見るのが面白く、見学者から人気がある。別のイベントで『ビールを飲みながらずっと見ていたい』という感想を聞き、この企画を思いついた」という。「センターの最新鋭のごみ処理技術と『開かれた施設』のコンセプトが、観光資源としてのポテンシャルを持っていたと考えている。今回の受賞で『ごみピットバー』や『クリーンセンター』が注目されることで、ごみや環境への関心の輪が市民の皆さんに広がっていけば」と期待を込める。

 今年度は、冬以降に「ごみピットバー」を開催する予定。

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