コンテンポラリーダンスなどのジャンルで活動する若手アーティストが一堂に会する「吉祥寺ダンスリライト vol.1」が11月15日から吉祥寺シアター(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-22-0911)で開催される。
個々のダンス性を余すことなく披露できる場の創出を目指して始動する劇場発信の新企画。同シアターの大川智史さんは「公共劇場として、日本のコンテンポラリーダンス活性化のために次世代を担いうる若手の振付家・ダンサーにスポットを当てた企画を開催する必要があると考え立ち上げた」と話す。公演名には、現在を「上書き=リライト」し、ダンスの未来を更新する表現を提示したいとの思いを込める。
第1弾となる今回は総合ディレクターにBaobab主宰、振付家・ダンサーの北尾亘さんを迎え、身体性、空間性、将来性の観点から選出した4組のアーティストによるダンスショーケース公演を展開する。1組30分程度で各ステージに2組が出演する。
「スタッフと北尾さんとであらゆることを話し合い、出演者やコンセプトなど一から全て決めてきた。それぞれの振付家・ダンサーの表現を十分に味わうことができつつ、一度の公演で手軽に楽しめるので、ダンスを見慣れない方にもお楽しみいただけるのでは」と大川さん。
出演する「水中めがね∞」は2011(平成23)年に設立し、人間社会においてのダンスの在り方などを模索し、開拓することを目標に活動する5人組。ほかに国内外で作品制作、上演を手掛けるほか、発達障がい児童へのダンス指導などにも取り組む田村興一郎さん、貝ヶ石奈美さんと6人のダンサーによる「Noroc(ノローク)」、上村有紀さんと久保佳絵さんが2014(平成26)年に結成した「Von・noズ(ボンノーズ)」が参加する。
「ダンスファンの裾野を広げるべく、当シアターが登竜門として若手の振付家やダンサー、観客の方々に認識してもらえるような場になれれば。日本のダンス界の未来を担う逸材が羽ばたく瞬間を多くの方に目撃していただけたら」と期待を込める。
開催時間は、15日=19時~、16日=14時~・19時~、17日=14時~(各公演終演後アフタートークを行う)。料金は、前売り=2700円、当日=3,000円(セット券、25歳以下、高校生以下の割引券あり)。未就学児入場不可。